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中国知財 国家知識産権局が北京オリンピック関連商標登録出願を拒絶&職権無効

現在住んでいる北京で冬季オリンピックが開催され、職場から数kmの場所にフィギュアスケートの羽生選手をはじめ多くの日本人選手達が来ているハズなのに、会場とそれ以外を完全分離するバブル開催のために、全くオリンピックのご当地開催を実感できていない今日この頃です。

さて、折角ご当地開催なので何かしらオリンピックに関連する話を書きたいなと思っていたのですが、2月14日に国家知識産権局がやってくれました。
「ビンドゥンドゥン(冰墩墩)」、「グー・アイリーン(谷爱凌)」等商標登録悪意先取りを法により取り締まることに関する通告
https://www.cnipa.gov.cn/art/2022/2/14/art_75_173173.html

御存知ビンドゥンドゥンは北京オリンピックのマスコットキャラで、グー・アイリーンはビッグエア女子で中国初の金メダルを採った選手です。なおグー選手は米国と中国のハーフで、今回中国代表として参加したことや、その容姿、高度な演技も相まって、中国で物凄い人気になっています。
二人(一匹と一人)の名前を使って中国検索サイト百度で検索すると、、、本記事トップのように表示されています。
さて、国家知識産権局が発表した当該通知は、局が高度に重視する冬季オリンピックに関する知財保護業務に関して、2019年頃から発生した、悪意ある商標出願を拒絶、あるいは登録済みのものを職権で無効にしたというものです。職権無効って日本では聞いたことがないのでスゴいなと思います(一応、個人の財産権のはずですよね)。
更にスゴいのは、当該ページで、拒絶した、あるいは無効にした商標出願・商標権について、出願番号や商標名のみならず、出願人・権利者や、代理事務所名まで公開していることです。これはもう、、、、晒しものの刑ですね。
中国では先取り商標が色々問題になっていますが、流石に国家が重視するところで下手なことをすると、、、お仕置きされるということでしょうか。気をつけたいものです。


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