お料理瞑想−キッチンは寒いが良いわ−

自分に優しく。自分に甘く。は大違い( ̄∀ ̄)

私は自分に甘い派。瞑想やヨーガのときも、寒い時期はヒーターの前。理想は、心頭滅却すれば〜暑い寒いも関係なし。なのですが、ついついです。

ところで、古民家の台所・キッチンって、土間のことが多いですよね。“かまど”の火で煮炊きするので必然的にそうなるのですが、とにかく寒い。また、食材に直射日光や温度変化の激しい環境は好ましくないことも多い。そのため比較的、家の北側や風通しがよく、直射日光があたらない場所が選ばれる。そのために、居間・リビングからは独立した空間の場合がほとんど。近頃は対面式やアイランドキッチンなど、家族の気配が感じられるようになってますね。お母さん1人で違う部屋って、なんか申し訳ない〜と感じたこともありました。お手伝いさんじゃないですから。

マンションや気密性の高い住宅ではすっかり様子が違います。火を使うので冬でも暖房はいりません。IHコンロとか足元は床暖房とか、24時間空調で窓の開け閉めをしないおウチもあるそうです。朝、真冬でも家中の窓を全開にする習慣の私には、この24時間空調だけはダメだなぁと思いました。

では、お料理瞑想するなら、どんな環境がいいかしら?と想像したとき、やはり、ちょっとくらい寒くても風通しのよい、静かな空間がいいなぁと思いました。

窓を閉めて暖房をつけると何が変わるのか?
匂いはどうだろう?
音はどう聞こえる?聞こえない?
手触りや肌で感じる温度変化。
味見には影響するかしら?
食材や調理器具、食器の見え方はどうなるの?

これまで意識したことのなかった、とても大切なことが見えてくる。

瞑想は、心地よく、静けさを楽しむ時間でもあります。ところが、自宅のなかでも、知らず知らずに自分自身を緊張させている場面がありますね。起きているときは気にならないけど、世界が寝静まったころに冷蔵庫の音が気になって眠れないとか。スマホを部屋中持ち歩いていると「鳴るかもしれない」という静かな拘束。寒暖差から守るためのエアコンも、時には大切な音をかき消しているかもしれません。匂いや触感など、全てに同じようなことがおきています。

もちろん、そういう中にいてもリラックスして、落ち着いていられる強さを作れることも瞑想をするメリットのひとつ。意識をむければそうかもしれないけど、まぁ、そこまで深刻にならなくても。と、サラッと流せるようなことでもあります。

でも、改めてお料理瞑想の空間を整えてみようと思うのなら、あなたにはどんなことが浮かびますか?

私は、ちょっと昔の土間キッチン。寒い寒いと言いながらも、自分のために、大切な誰かを胸に抱きしめながら、土や泥がついている野菜たちを冷たい水で洗う。わぁ〜。想像しただけでメッチャ寒い(笑)

でも、お料理以外の何もない空間で、火や水、音、手触りと混じり合いながら、ハラペコのお腹に語りかけたい。そんなふうに思いました。

お料理瞑想。キッチンは寒いがいいわ(*´꒳`*)???

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