国公私立大学の留学支援策を一通り調べて思ったこと

国公私立大学の留学支援策を一通り調べてみました。1週間ほどかかりましたが、その感想をまとめます。


意外と多くの学校にある

意外と多くの大学に留学支援策がありました。調べる前は、「有名大学にあるくらいでしょ」と思っていましたが、ほとんどの大学が何らかの留学支援策を用意していました。

有名大学だけでなく、名前も知らないような大学にもありましたし、医療系の大学でも留学支援を行っていることも分かりました。海外の医療を学ぶことも大切なんだ、と。


広く薄くか狭く厚くか

留学支援は、広く薄い支援と狭く厚い支援の2つに分けられます。申請者全員を支援するのか、成績や語学スコアが高い人を支援するのか、ということです。

認定留学や派遣留学・交換留学はGPAやTOEICが高い学生を採用しますし、逆に語学研修・短期留学はなるべく広く支援している印象があります。

派遣留学・交換留学は留学先の大学の学費免除になることが多く、大学によっては+αで寮費無料・食費無料とか、補助金を与えてくれることもあります。

全員が同じ支援を受けられるわけではないんです。(これは初めて知りました)多くの人に支援するものとして、駿河台大学は「海外語学演習制度奨励金」として、大学の海外語学演習制度に参加する学生に対して5万円を支給しています。これは対象者全員です。

名城大学の国際化推進センター主催の海外英語研修では、「毎年180名に最高20万円!充実した奨学金制度」を売りにしており、こちらも広く薄い支援と言えます。

プログラムの多さ・支援の手厚さは大学の知名度に比例しないようで、受験生は「留学・支援制度・奨学金」で大学を検索してみるといいかもしれません。

 

4年で卒業できる

留学阻害要因に「4年で卒業できるか分からない」が挙げられることがあります。文部科学省平成26年4月「若者の海外留学を取り巻く現状について」でも、日本人学生の阻害要因に挙げられていました。

ただ、交換留学や派遣留学を見ていると、決してそうではないと思います。留学先大学の単位が認定されるかどうかは問題ですが、それが認定されれば日本の大学3年・外国の大学1年でも、卒業が可能です。

語学留学や研修は春季・夏季に行われることが多いですし、4年での卒業に支障はきたさないでしょう。


支援できる人数は少ないか

協定留学とかは各大学につき1人か2人くらいですし、大学全体でみると支援できる人数はそれほど多くはないと思います。支援を受けるにも、GPAや語学スコアが必要ですし、「経済的に困難」が条件に加わることがあります。

そもそも語学試験の受験料が高いことが、留学への意識を遠のかせている可能性もあります。TOEICの受験料は2020年4月から5725円から6490円に値上げされています。

大学生だったら飲み会2回分でしょうか。貧しい大学生が増えていると指摘される世の中では、この費用の捻出が難しい人はいると思います。

www.fnn.jp

ただ、留学のために語学試験を受けるのであれば、同志社大学のように外部試験の受験料を半額補助する大学もあります。そこまで支援できると、障壁は少なくなります。


とりあえず国内の大学を調べただけなので、これが十分な支援策なのか、まだまだ足りないのかは分かりません。派遣留学や交換留学は留学先の学費が免除になることが大学間の協定で定められることが多く、その協定校が各大学で増えれば、もっと留学できる人が増えるとは思いました。

次は、お隣の韓国の大学に目を向けて、どんな留学支援策を採っているのか、調べてみます。


1週間、長かった…。


おわり。

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