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みらいに警鐘を鳴らす話

今日も人のことを考えるぞ!
こんにちわ。fgo愛の強い教育担当です。

さてさて、重いタイトルでどないしたんや、と思われた方には恐縮ですが、今回は展覧会レポートです。
美術館に行けない中、せめて行った気分を味わおう&展覧会で感じたことを振り返ろう、と思いながら記載しています。


3月に、森美術館で実施されている「未来と芸術展」にお邪魔しました。

そこで感じたことを3点に分けて書こうと思います。

1.人の住み方がかなり流動的になるかも

まず始まるのは建築ゾーン。
ここではではこれからの人の住み方が提案されています。
近年はITや環境といった観点でのまちづくりが急務だから、データ収集・活用を文脈に入れた提案が多かったです。
そんな中印象的だったのが、NASAの火星住宅計画(イメージはこんな感じ)

もう、夢の塊って印象

3Dプリンタはロボットで自走するし、設計図さえあれば欲しいものを何でも作ってくれるし!
地球に住めなくなると、きっとどこの惑星に行っても「定住」という考え方がなくなるんだろうね。だからこそ、その場で作られるもので臨機応変に作る設備が必要なんですね。

正直、建物ゾーンはすごく平和。ポジティブに将来を考えられる。
ただ、これからの展示物にはぞわぞわしてしまうのです...。

2.人とのつながりがなくなっていく

ぞわぞわの根源、かわいいかわいい愛玩ロボットたちです。

この子は「役には立たないが、愛嬌はある」がコンセプトの「LOVOT」です。同じ展示スペースにaiboもいました。

一見かわいいですよね…かわいいだけならよかった。でも、ふと考えてしまったんです。

なぜこの子が必要になったか…

今はオフラインからオンラインが重視される世の中です。
近所の付き合いをはじめとしたコミュニティに人々は属す必要が無くなってきました。
加えて、昨今のコロナウイルスで余計家に閉じこもるようになりました。

人とコミュニケーションを取りにくくなった今、寂しさを埋めるためにこのロボットは開発されたと思います。

ターゲットは一人で寂しい気持ちを埋めたい人です。
共働きの両親が家に帰ってくるのを待つ小学生、上京して一人暮らしを始めたばかりの社会人、様々です。
孤独を和らげるロボットが当たり前になる、癒しがロボットになる、そんな時代が来るのかもしれません。
ただ、それは機械に置き換えてしまって本当に良いのか、気になるところです。

3.気づいたらロボットに置き変わっていく

最後のゾーンでは、果たして本当に置き換わっていいのか考えさせられる内容の詰め合わせでした。
特に気になったのは看取りロボット。

「脈拍が60...50....ピー...0になりました。○時○分、◇◇さん、お亡くなりになりました。さようなら。」

ロボットだけが、最期まで一緒にいてくれる。

ぼんやりと、自分に当てはまらないと思っていませんか。

しかし、結婚しない、子供を産まない選択が可能な世界です。
特に一人っ子の私にとっては、結婚しないという選択肢を選んだだけで十分ありうる未来です。

この未来は、自分が望むものか。
自分の人生で「終わり良ければ総て良し」という言葉に当てはまるか、じっくり考える機会になりました。
哲学や死生観を勉強したくなりました。
(決して結婚とか進めていませんので、念のため。)

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