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志村は変なおじさんでしょうか。

昨日はシャニカマの誕生日でした。
無職が誕生日を迎えただけなので、世間的には圧倒的な平日であり、無です。ババア(90)の寝息ほどの微風も吹かない穏やかな1日です。

ただ、個人的にはやはり少しばかり嬉しいもので、調子に乗って彼女と横浜デートを決行いたしました。
ベタに大さん橋を渡り、ワールドポーターズで映画を観て、昼はホテルでビュッフェランチをいただきました。しかも江國香織を読みながら。

浅ましい。

浅ましいではありませんか。

あれだけ「変なやつ」とアピールをし続け、みうらじゅん氏に憧れて会社を辞めたような男が、誕生日だからと言ってベタベタな横浜デートを満喫する。彼女が撮った写真を見返して、自己嫌悪に陥りました。

この「みんなやるポーズ」ね。
少しも面白くする気概が1mmもない。

この写真を載せたのは「しかみ像」のつもりです。
かつて徳川家康が大敗して逃げ帰る際に恐怖のあまり脱糞してしまい、その悔しさを忘れないために帰城後に自分の絵を描かせました。それが「しかみ像」です。

反省しました。

とても。


ただ、反省を続けていると「別に悪くない」気がしてきました。

あれ?
「変」って何でしょうか?

例えば志村けんさんの代表作に「変なおじさん」がありますが、あれは衣装、ダンス、歌を捉えた時に一風変わっているから「変なおじさん」になるわけですよね。「一風変わっている」とは「それまで見たことがない」ということです。もし祇園祭のテンプレがあの衣装とダンスだったら、志村さんは「日本の伝統芸能が好きなおじさん」になっていたことでしょう。

また、変なおじさんの「美しい女性に触れたい」という精神は、全くをもって「まとも」ではありませんか。そこに関しては「まともなおじさん」です。「キモい」と「変」を混同してはいけません。
キモいことは、普通です。

逆に、志村さんは「薄毛」ですが、そこは「普通」ですよね。あの歳でドレッドやコーンロウにしていると「変」と言われるかもしれませんが、あの薄毛具合は典型的なものであり、特記事項ではありません。
ですが、よく志村さんをみてください。彼は眉毛がとても太くて濃い。そして前頭葉は一切守らないが、後頭葉だけは死守する陣営。サッカーで言えばフォワードワントップでサイドバックに9人とキーパー1人、1-0-9-1フォーメーション。こんなフォーメーションは見たことがありません。そう見ると「変」でしょう。


つまり「どう切り取るか?」によって「変」にも「まとも」にもなり得るのです。


ここでさっきの写真をもう一度見てみましょう。

まだ普通に見えますが、これは貯金が5桁に満たない無職がバイトもせずビュッフェを彼女にご馳走になった後の「ご満悦」な表情です。普段から汗水流して仕事をし、たまの休日に彼女とデートをしている人ではありません。社会的義務を全うせず、のうのうと清々しい空の下で優雅なひと時を堪能する、かのマリーアントワネットそのものなのです。

どうですか、ちょっと特別な写真に思えてきたでしょう。
ムカつくでしょう。ざまあの味噌漬けどす。

「知っている情報量」が多くなるだけで、オリジナルなものになるのです。
私が変に、変なおじさんになろうとせずとも、変かどうかを決めるのは、あなた次第です。


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