屁ッセイタイトル2のコピー__14_

変な人って孤独なんです。

今日は人間に中学生がやって来た

学校の職業体験?
まさか、壁に目も当てられぬような下ネタや暴言が書かれている会社が、行政のカリキュラムに沿っているはずがあるまい。いくら大阪でも。

その中学生は「暇だから」会社訪問しているらしい。
誰に言われるでもなく、1人で。

「他はどこ行ったの?」
「人間さんが初めてです。大手Aと大手Bは断られて、ベンチャーを当たっているのですが、他の会社さんは返事が来ません」

人間はとても寛容な会社なのだ。
そんなたらい回しの中学生を受け入れているのだから。

彼を連れてランチへ。

行きつけの店へ着くなり花岡さんが「学校では浮いてんの?」と聞く。
失礼極まりない質問だが、中学生は気にもせず「いや、浮いてはないです」と返した。

「何か質問ないの?」と聞くと一冊のメモ帳を取り出した。

「94%の会社が起業して10年以内に倒産する時代で、人間さんが残っているのはなぜでしょうか?」

おお、まじめ!
これは絶対にクラスで浮いている。そう確信した。

「差別化かな。他の会社と同じことやっても選んでもらえないんですよ。」
花岡さんが簡潔に答えると、中学生は返す刀でこう聞いた。

「人間って他の会社とどう違うんすか?」

トゲトゲしい!!
確実に、100%の確率で浮いている!!!

その場にいた寛容な人間メンバーは口々に「すごい言い方するなあww」「そら他の会社断られるて!」「敬語って俺らどこで学んだんやろ?」と盛り上がる。前職だったらガチフィードバックしていただろう。

終始和やかなムードでランチは終了し、結局その後の企画会議も見学して彼は帰っていった。

変なヤツだなあ。
孤独なんだろうなあ。

だからこんな変な会社に来るハメになる。
そしてどんどん価値観が変になって、さらに理解者が減る。

孤独なんだ。
変な人って。

でも、人間メンバーはとても仲が良いように思える。
ランチもほぼ毎日出かけるし、会話には笑いが絶えない。

そうか、変なヤツは世間から締め出されたもの同士で仲良くなるのか。
彼にもそんな仲間が見つかるといいな。

そう思ったが、なんだか違う気がする
別に人間メンバーは仲良しこよしではない。

我々は世間からハミられてしまったが故に、たまたま集まっている。
好きなもの同士でペアを組んだ余りの2人みたいなものだ。

人間は「変でもええやん」という思いでしか繋がっていない。
それぞれの「変さ」「おかしさ」には一切の共感を抱いていない。

だから誰に対してもいじるポイントがあり、誰もがいじり、いじられる生態系が生まれている。別に仲良くなんてない。

危ない。
変に誤解するところだった。

変な人はとにかく孤独なのである。

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。