屁ッセイタイトル2のコピー__19_

【未解決】武藤崇史という男って一体?

人間で一番優しくて、温厚で、フランクな存在。
であるにも関わらず、考えていることが一切読めない男。

「武藤崇史」だ。

武藤さんは国立大学を出て、川崎重工に5年間も務めあげた結果、なぜか株式会社人間で働いている。

別に、大手からやりがいを求めてベンチャーに飛び込む人はいくらでもいるし、何人も知り合いにいる。もはやマイノリティの仮面を被ったマジョリティとも言える。

NEWS Picks界隈で箕輪厚介やキンコン西野が信者を増やし続けている結果、「大手からベンチャーってかっこいいよね」となっているのだ。だから私も「川崎重工から人間に行った」と聞いた時、さほど驚かなかった。

しかし、1ヶ月以上もの間接している中で、武藤さんの「異常さ」がだんだんと分かってきた。

妻帯者で奥さんがいる武藤さん。
なぜか同居人(女性)と3人暮らしなんだとか。

この男、何かがおかしい。

それだけじゃ無い。

例えばスケジュール周りの真面目な話をしていて、武藤さんが「ウンウン」と頷いている時、1分以上話し終えた結果「ごめん、なんだっけ?」と最初から説明させられたりする。ザラに。

この男、何かがおかしい。

そして今日は武藤さんが初めてイベントに登壇する日だった。
「#キャリアチェンジを考える夏」というイベントに『おもしろい転職をした人』という文脈で登壇するんだとか。

普段の就業時間より早く出て行こうとする武藤さんに「今日はどんな衣装で登壇するんですか?」と聞いてみた。普通の質問だ。

「てるてる坊主みたいな服」
ガチャ、バタンッ…

謎の発言を残したまま、武藤さんは去っていった。

ボケなのか?だとしたら大スベリだ。
マジなのか?だとしたらすぐにでも止めなければならない。

そして何より驚いたのは、実際のイベントで武藤さんがまるっきり普通のシャツ姿で登壇していたことだ。

この男、何かがおかしい。


なぜこの人は人間にやって来たのだろう。
なぜ川崎重工を辞めてしまったのだろう。

その答えを、イベントで武藤さんはあっけらかんと語ってくれた。

「妻の事業を手伝っていく中で『発信力』があればもっと広まるし、それを自分が手伝うことが出来たらいいなって思えたんです。だから広告業界に転職しようと思いました。」

そうか、きっかけは奥さんだったんだ。
ミステリアスだった暗闇に光が差し、徐々に愛妻家としての素敵な武藤さんの姿が見えて来た。

でも、なぜ人間なのだろう?

「駅の中の広告で『こたつ求人』っておもしろい説明会を見つけて、そこにあったからです」

うーん、まだ読めない。

「飲み会みたいな面接で『ウマが合うし一緒に働こうよ』って言われたんです」

ええ、なにそれ…?
曖昧さしか残らない、何の輪郭も描けない入社理由。

この人は面白いことが好きなのだろうか?
だとしたら「てるてる坊主」はボケだったのか?
入社ブログの「#胸板が厚い」も高度なボケだったのか?

いや、そんなはずはない。
そこまでの計算はまるで感じられない。

待てよ、感じられないのは自分の問題なのだろうか。
自分の次元が低すぎるから、武藤さんの計算が読めないのだろうか。

ドラゴンボールでビルスが出て来た時にも「神は戦闘力が高すぎて人間には感知できない」と言っていた。武藤さんは神の領域なのだろうか。

神か、凡人か。
ボケか、マジか。
武藤さんって何なのだろうか。

今度聞いてみよう。
「好きなお笑い芸人って誰ですか?」と。

どうしよう、かつみさゆりとか言われたら。
せめてジャルジャルぐらいであってほしい。
ラーメンズは鼻につくから。

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。