実行委員長日記

僕は去年プレゼンターとして参加した東海学生アワードの実行委員長になった。

いろんなご縁やハプニングやアクシデントやディザスターが巻き起こり、結果実行委員長になっちまった、という感じである。だからといって、自分が嫌々やっているというわけでは全くない。そうなろうと決意したのは紛れもない自分の意志だ。

昨日東海学生アワードのプレゼンター説明会でこんなことを聞かれた。
「運営側がなんでお金も出ないのに頑張ってるんですか?何が目的なんですか?」
いやプレゼンター説明会なのに、どんな質問しとんねん。まあでもそりゃ気になるだろうな。

というわけで僕がなんでお金も出ないのに実行委員長をやることになったのか、どんな思いでアワードを動かしているのかを話していく。けっこう穿った目線や、捻くれてるところも出てくるかもだが許してほしい。

前提として自分語り

僕は今まで全く人を応援していくことや支えていくことに対して関心がなかった。基本的に何か人の話や悩みを聞く時もその人の気持ちに寄り添って助けてあげたいという思いよりも、古文書を解読するように、人の感情や思いの構造を把握することに興味を持っていた。

だから人に感謝されたとしても、
「(いや、俺としてはただ面白いから話聞いてただけなんだよなぁ)うん!なんでも話聞くよ!」
みたいな感じだった。
つまり、人に関心はあるけど、人を助けることに関心はないのである。サイコパスなんて思わないでね。

一方でその人の情報を握ることで、自分に有利に働くかどうかみたいな、打算的な考えを持っているわけではない。ただ、その人の心情を知って知的好奇心を満たしているだけなのである。

話がかなり逸れたが、僕はそんな人間なので東海学生アワードでプレゼンターを支援していく、ということに対してあまり関心があったわけではなかった、ということだ。

じゃあなぜ僕が生き生きと実行委員長をしているのか。

まず一つ目は、単純にアワードのプレゼンターを変容させていく、人生の転換点を作っていくというプロセスに対して関心がある、ということだ。

その動機はプレゼンターを支援したいという思いがあるから(去年プレゼンターだった自分として今季恩返しをしたいという気持ち)というのもある。
けど一番は、その複雑怪奇なプロセスや仕掛け自体をどうしても知りたいという知的好奇心だった。
それをどうこうして自分のキャリアに繋げたいというのはさすがに戦略的な視点としてはあるが、なによりも去年そのプロセスを体験したものとして、
「なんなんだこれは!知りたい!」
という気持ちが抑えきれないのである。

今期作り手としてそのメカニズムを少しずつ理解しつつ、自分なりにも学びを外に出したいという思いを持っているのである。

二つ目は、今後自分がチャレンジャーとしてこの東海地域で生きていくうえで、プレゼンターの存在は必須だから、である。

自分は就職をしないことが決まっている。だから、今後自分でキャリアをゼロから作っていくわけだし、いわゆるチャレンジャー界隈にどっぷり浸かった生活になっていくだろう。
ここでいうチャレンジャー界隈というのは、起業家やNPO法人、個人事業主はたまた、組織の中のプレイヤーとして、社会課題や、自分の信念に向けてチャレンジを続けていく人たち。一般的にいう、「いしきたかい人」たちである。

そもそもこのチャレンジャー界隈は当然ながら母数が少ない。僕もアワードに入るまでは、同じような志を持っている仲間とかはあまりいなかったし、すごく孤独だったのを覚えている。
アワードに入ってやっと繋がりが生まれて自分の活動が加速度的に広がっていった感はあるのだが、とはいえ、卒業していくと、みんな就職していったりしてまた人数が減ってしまう。こりゃまた寂しいし、僕としてもつまらない。

だから、アワードの実行委員長として僕と同年代の今後の社会を動かしていくチャレンジャーの根を絶やさないようにすることは、僕の今後を決定づける大事な要素だ。

また、僕が去年享受してきたアワードのコミュニティとしての価値を今期プレゼンターにも感じてもらいたいというのもある。

大前提、僕は自分が強くあることにはそんなに興味はない。僕の周りのみんながつよつよで動き回ってくれて自分も後追いで待ってよ〜ってやってるくらいが好きなのだ。

今期のプレゼンターには、是非つよつよになって欲しいし、僕はそんな人たちと一緒に頑張りたい。

そんな感じで僕が実行委員長としてやっていく東海学生アワードへの思いを述べた。赤裸々すぎてこれあんま外側に出るの恥ずかしいので、ここで自己満足的に書き残しておく。

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