中国ビジネス 【上海でのビジネスマッチングは??】

中国、特に上海を拠点にしていると日本人と日本語を話す中国人(日本語スピーカ―)の多さにびっくりする。

日本人が多く住む地域はもちろんのこと、結構広い範囲で日本人が生活している。本当にびっくりするほど多い。なので、主に日本人に向けたサービスを行う企業もたくさん存在する。日系飲食店、日系不動産紹介会社、日系整体、日系幼稚園、等々。その中で「知り合い」という日本人のコミュニティが形成されていく。

上海の中の日系コミュニティはとにかく横に広く繋がりがあり、1年程度の滞在暦の人でも、5人集めればその中に必ず共通の知人がいるという状況になる。そして仕事でこのようなことで困っているなんてことを言わなくても、やたらとマッチングをしてくれる人がいる。例えば広告代理店にどこかのブランドを紹介するとか、食品輸入会社に飲食店を紹介するとか、

「どこどこのだれだれさん知ってます?仕事でつながれると思うので紹介しますという」

この連絡が非常に多い。

そしてこの紹介、

なぜか90%以上の確率で

初回から「飲み会」である。

私はこれが非常に苦手で、初めてお会いして仕事の話をするのであれば、当然ながら場所は会社ではないかと思う。しかし、マッチングの話に乗ると、

「ではXX日の18時半に、XX居酒屋で。予約名は僕になってま~す。楽しみにしてます!」

みたいな連絡が来る。これ、上海あるある。

そして、この場合の支払い。紹介を受ける者が支払うことになるのだが、どっちがお願いしたかに関わらず、マッチングをされた2社のうち、その席にいる役職が一番偉い人が支払いをする。同等の場合、なぜか上海歴が長いほうが支払う傾向にある。もちろん、日系色の強い企業の場合はビジネス関係の上下で下が支払うという完全な日式も存在するが、中国は偉い人が支払ったほうがかっこいいという文化で、俺に払わせろ、いや俺が払う、という支払いの権利をめぐって殴り合いが起きる国である。多少長く住むと日本人でもこの文化から少なからず影響を受け、その中で「偉い」と思われる人が支払いを行う。

たまに自分の会社名を利用した「たかり屋」がいるので十分気を付けるべき。つながった後全く仕事に発展しない。ただただ、飲み会のお誘いが増えていくだけ。このような人を今までに何人も見てきた。

紹介で気を付けるポイントをもう1点。

個人事業主の人から取引の可能性があるところを紹介してもらった場合、「で、うちはいくらもらえます?」と言われることが多い。

紹介料ではなく、間を通せという要求が多い。何もしないけど伝票だけ通るわけである。

でも、こういう人に誰かを紹介しても、絶対にこちらには何もくれません笑

食事すらおごってくれません笑

これから上海へ駐在される方々。最初は知り合いもいなく寂しいかもしれませんが、すぐに仲間ができます。こういう紹介も一つの楽しみではありますが、飲んでばかりの駐在生活は何も残りません。

付き合いは選択する

これが上海で何か実績を残すためのコツではないかと思います。

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