大統領選 ロスに住んでた頃を思い出した

日本におけるアメリカの大統領選挙の報道は、日本の選挙より時間を割いているんじゃないかというほどですね。今はインターネットテレビで日本の放送を見ることができますが、私がロスに住んでいたころはそのような仕組みは存在せず、日本語で得られる情報は、フリーペーパー、またはインターネットを介した電子版の新聞等が主でした。

アメリカに住んでいたので当然現地のテレビニュースを見ていたのですが、日本の報道とアメリカの報道はだいぶ違うな、という印象を受けました。今回はどうだったのでしょう。でも、あの選挙結果を地図の色分けで見ると、トランプが負けるなんて。。。とは思いますね。あの地図だけ見ると、ですが。

私が住んでいた当時、どちらが優勢というのは日米で相違はありませんでしたが、もう少し細かく国民感情だとか、政策に対する感情、第三国の支持候補などは認識が違っていたと思いました。

大統領選とは関係ないですが、ニューヨークヤンキースがワールドシリーズに出場した際に、アメリカのESPNというスポーツ専門チャンネルで松井秀喜をクローズアップして「松井の守備が不安」だとシーズンの映像とともに指摘していたのですが、ちょうどその放送を見た翌日帰国してテレビを見ていると、「松井の守備力が高いから打撃だけではなく守備でも貢献に期待がかかると現地メディアが言っている」と、全く真逆の内容でびっくりしました。もしかしたら、ESPN以外は守備を認めていたのかもしれませんが。

日本のメディアって偏向報道だと、私は思っています。ワールドカップに日本代表が出る出ないといった瀬戸際の強さだったころ、そしてワールドカップに出場し始めたころ、必ず日本は予選を突破するし、決勝リーグに進めるという現実離れした報道ばかりでした。ちょっと詳しければ現実的に無理だろうとわかるのですが、もう、初出場なんて国民的なイベントみたいになっていて、「強い」「勝てる」と言わなければいけない空気感だったんでしょうね。でも、そうしたのもメディアですけど。

今回のトランプとバイデンの大統領選、日本ではトランプ支持が多かったのではないでしょうか?ニュースでも実際「トランプ優勢」という報道がなされているのをみると、国民感情的にトランプに気持ちが入っていたのではないかと思います。大きな理由としてバイデンは中国寄りだという風潮でしたので、中国に厳しいトランプというのは、「世界の警察をやめる」と宣言したはずのトランプが強気で中国に対峙したことを評価したのではないか、と思います。

私が思い出したのはロスに住んでいるときの大統領選挙。ある友人の自宅でパーティーとまではいかないですけど宅飲みくらいの飲み会をしているとき、民主と共和の支持者同士で言い争いになりました。みんなそこそこ良い大学を出たインテリでディベートのような流れだったので、暴力でとかそういうのではないので、じっくり互いの主張を聞くことができました。

で、日本人のお前はどう思うんだ?と聞かれたとき、僕はしばらく何も答えられなかった。

「日本人とは言え、今アメリカに住んでいて自分にも影響あるうえに、日米の関係は大統領で変わるということを深く考えないのか」

とても恥ずかしかった。

今の日本人はどちらの支持というのが堪えられるかもしれませんね、アメリカについては。でも、日本の衆院選、参院選だと、全く興味なく答えられないんじゃないかと思います。日本の選挙制度もアメリカのようにエンタメ感だして演出してみたら興味持ちますかね 笑




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?