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紅白歌合戦に嫌われた男

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日は雨が降ったり、止んだりして微妙な天気でした。

さて、日本では毎年大晦日にNHKが紅白歌合戦を放送し、様々な方、ミュージシャンから、司会まで話題になります。

なかには、誰? という人が、紅白きっかけで曲が大ヒットすることも(例 秋川雅史 千の風になって等)
超売れてるのにテレビでない大物ミュージシャンが出ることも(例 中島みゆき等)
また、紅白出演を拒否する人もチラホラいるようです。

今回紹介するのが"トシちゃん"こと田原俊彦です。たのきんトリオ、(近藤真彦、野村義男)と言われたり、80年代を代表する国民的アイドルでしたが、歌番組も超常連で昭和のテレビに欠かせない人が意外にも紅白に、あるときを境に出なくなりました。あの最高傑作で世を沸かせた時でさえも。

田原俊彦は1980年に"哀愁でいと"でデビュー。70万枚の大ヒットで、紅白も出場。
以降も続けて出場します。
ところが1987年にオファーがなくなります。
1987年に4枚シングルをリリースするも、売上は6〜7万枚程度でした。前年も同じような数字でしたが出場していました。

紅白は枠が存在すると言われ、ジャニーズ枠とか、何組かは必ず選ばれるというのがあり、大してヒットしてないミュージシャンが出ることもしばしばあります。

田原俊彦はこの選外に憤慨します。

そして翌1988年、彼の最高傑作が世に出ます、

抱きしめてTONIGHT


本人出演ドラマの主題歌

教師びんびん物語』は、1988年4月4日から6月27日まで放送された。
連続ドラマシリーズ第2作。ドーナツ化現象の進展により大幅に生徒数が減少した東京・銀座の銀座第一小学校(中央区立泰明小学校がモデルとされている)を舞台とした学園ドラマ。シリーズ平均視聴率22.1%、最高視聴率24.9%を記録した。
熱血教師・徳川龍之介とその後輩の教師・榎本英樹のコンビを中心に、小学生の揺れ動く心理状態や、近隣の小学校との統廃合問題で揺れる学校運営などを描いた。

Wikipedia

バブル期で地上げ屋が出て来たり、熱血教師徳川龍之介は小学校教諭にもかかわらずイタリア製スーツを着てたりしますが大人気。

歌もド派手なイントロに高く足を上げて、激しくキレキレなダンスをしながら力強く歌う姿は存在感抜群。28歳で円熟味を増していました。
売上は27万枚で、ブームの割にそれほど多くはないものの、年間18位。この年1位の光GENJIの"パラダイス銀河"ですら87万枚だったので、悪い数字ではありません。

当然NHKは田原俊彦に紅白出演をオファー、ところが本人は拒否し、紅白卒業を宣言。

翌1989年にも続編教師びんびん物語Ⅱが放送され大人気。田原俊彦の主題歌"ごめんよ涙"も30万枚の大ヒット。

しかし、紅白に出ることはなく、田原俊彦自体も長女誕生の記者会見でマスコミにデカい態度をとり"俺はビッグ発言"、批判が殺到。ジャニーズ事務所も退所し、以降テレビ出演は激減していきます。

だいぶ年齢を重ねられたかつてのファン細々とライブをやったり、ディナーショーをやったり、テレビ出演はジャニタレがいない番組に出たりとか、こじんまりやっていました。

ところが昨年ジャニーズ性加害問題が明るみになり、テレビからジャニタレが激減、紅白のジャニーズ枠もなくなりました。
結果、紅白は韓国人だらけ、いてもいいけど多すぎて知らないのもいてつまらない、となってしまいました。
田原俊彦自身も最近のインタビューで、「かつての選択は間違っていなかった」という。

そうかもしれない。でも、もう63歳。
イキってた28歳とは違う。
いっそのことNHKと和解して、今年の紅白にでたらどうだろう? 抱きしめてTONIGHT〜ごめんよ涙、教師びんびんメドレーなんかで。
かつて実現しなかった出場も、ジャニーズ枠や圧力もない今ならできる。


ディナーショーに来てくれて大金払ってくれた50代以上のファンたちに、恩返しができるチャンスではないか。

短い単語をところどころに入れる韓流曲よりも、日本中を沸かせた名曲を聴いたほうが、往年のファンでなくても、当時生まれてなかったZ世代連中でも、心に響くに違いない。たとえ
足は上がらない、ダンスは踊れない、髪も薄くなり、ボディが太くなっているけれども、みんな許容してくれる。むしろつまらなくなった紅白で話題独占するかもしれない。

1987年は不運だったかもしれないが、2024年はチャンスだと思う。

最後に、調べていて、"教師びんびん"の前にやっていたラジオびんびん物語が気になり、観たくなりました。

それではまた。

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