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リアリズムよりロマンティシズム

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか

今日は日中真夏のような暑さで外を歩いていたら汗だくになってしまいました。

サッカーワールドカップで前回大会で日本代表を指揮しワールドカップアジア予選を突破したにも関わらず、本大会を前に解任されてしまったハリルホジッチ監督が今年も同様にモロッコ代表を近く解任されるのだそうです。

理由はモロッコのスター選手を態度が悪いと代表から外す方向で、このままだと本戦でスター選手を抜きで戦うというので、協会が外した模様です。
前回の日本代表もエースを主力とみなさず、外しかねない雰囲気から外して、後任の西野監督は常連の選手を招集し、本戦を戦いました。

司馬観という言葉をご存知でしょうか。

司馬遼太郎さんの歴史小説のことを指します。

あるテーマで小説を書くのに、関連する本を東京・神田の古本屋街で買いまくり、歴史の事実を元に作品を作られていました。

軍事評論家や歴史評論家からすると、司馬さんの小説の表現に事実とは異なるとか、ありえない戦術とかが含まれると指摘する人もいます。
しかしそういった指摘のとおり直した小説は司馬観は崩れてしまい、つまらないものになってしまうので、歴史の事実と異なっていたとしても、楽しいからいいとなります。

もし前回のワールドカップでハリル監督が本戦で日本代表を指揮していたらどうなっていたでしょう。初戦のコロンビア戦の開始早々相手選手が退場しPKを得ることはなかったかもしれません。

それでもなんとか予選リーグを突破して、ベルギーと対戦していたら、2得点の後に3失点することは防げたかもしれません。
こればかりはたらねばで、わからないですが。

要はハリル監督はデュエルという1対1での個の勝負を選手に求め、カウンターで攻めるやり方なので、スター選手よりもそういう戦術に適応する選手を求める為、スター選手が外されやすい傾向があり、そのほうがいい結果をだせるかもしれないけど、スターのいないワールドカップ(司馬観のない歴史小説)は大衆(ファン)にとってつまらないからいらないという判断をされてしまうのでしょう。

フランスワールドカップで日本代表の岡田武史監督がレジェンドのカズを外して大変話題になりました。ワールドカップに向けた欧州の合宿地にいながら、3名を帰国させるという処刑のようなやり方(協会が決めたことですが)だったため、余計に騒がれました。
カズはスターで功労者であるものの、明らかに調子が下降して戦力にはならないという判断は正しいのですが、それでもベンチにおいておけば良かったのかもしれません。

つまり、スター選手は招集はするものの、本戦ではほとんど出さないという見せかけはロマンティシズムで、実際リアリズムという方法が一番いいのかもしれません。


それでは、また。

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