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アメリカの鉄道はなぜ繁栄しないのか
みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
今日は体調がすぐれず終日自宅にいました。地元でどんど焼きがあったのですが、欠席し、手伝いもしませんでした。
今日のテーマはアメリカの鉄道はなぜ繁栄しないのか。について考えます。
他国の話ですが、決して他人事ではないと思います。
世界一の経済大国アメリカには、意外なことに日本の新幹線や欧州(TCV、ユーロスター)のような高速鉄道が少ないようです。
自動車大国であるアメリカでは大都市近郊区間を除けば鉄道の旅客は少なく、大都市間の移動は主に飛行機が使用されている。
存在する長距離電車は国営のAmtrak(アムトラック)のみなのだそうです。
第二次世界大戦後、航空や自動車輸送の台頭により、アメリカの鉄道旅客輸送量は減少の一途をたどっていたが、その傾向は1960年代に加速し、この時期、多くの鉄道会社が旅客営業の廃止に踏み切り、残存するわずかな旅客列車についてもその存続が危ぶまれた。アメリカには国有鉄道が存在した時代がなかったが、旅客鉄道を維持するために連邦政府が介入することになった。こうして各地域の鉄道会社の旅客輸送部門を統合した全国一元的な組織としてアムトラックが設立された。
日本は逆で国鉄が莫大な赤字を抱え分割民営化を1987年にしJRとなりました。その後サービスも向上し、営業努力も実り、2005年にはJR全社合計で大幅な黒字化を達成しました。
アメリカの高速鉄道は一応アセラ・エクスプレスというのがあります。
しかしながらアセラ・エクスプレスは近年においても事故が多発しているなどがニュースになったりしています。
米「アムトラック」で事故が相次ぐ構造的理由 | 海外 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
事故が頻発する原因は以下だそうです。
1つは同じ線路を複数の会社が共用しているという問題だ。アメリカの幹線鉄道では、長距離特急のアムトラックと近距離の郊外列車運行会社、そして鉄道貨物を扱う会社が同じ線路を共用するのが当たり前になっている。
2つ目には、経営不振による予算の切り詰めという問題がある。アムトラックは、慢性的な赤字構造であり、年間1700億円という赤字を、連邦政府に補填してもらっている
見るからに斜陽産業のようですね。
アメリカの鉄道が衰退した原因は主に航空機と自動車に市場競争で負けたからです。
例えば自家用ジェットとかも日本よりはるかに多く身近ですし、メジャーリーグ球団の選手も移動は航空会社ではなくチャーター機だそうです。
他は一部の大都市圏を除き自家用車でのドアツードアの移動が主流。道路網もとても発達しています。
先日「肩をすくめるアトラス」という小説の読書感想文を書きましたが、アメリカの鉄道事業の話でした。1920年代が舞台の小説の中でも鉄道事業は苦戦しますが、その後も衰退して今に至っているようです。
今後は人口減少や過疎化の進む日本でも高速道路が拡張されていることもあり、鉄道産業は衰退していく可能性があります。国土が狭く、人口の密集した地理的に鉄道大国の日本でさえアメリカのようになってしまうのでしょうか。
それではまた。
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