牛乳売り場の迷子の話。

先日のできごと。

近所のスーパーに牛乳を買いに行った時の話。

スーパーの入り口から入って右奥にある牛乳売り場で、
3歳くらいの女の子が泣いているのを発見。

「おばーーーちゃあああん」

夕方の時間帯、スーパー内にはたくさん人がいて、
泣いている女の子の周りにももちろん人がいるのに、みんな素通り。

え、なぜ?

とりあえず、彼女の目線までしゃがんで声をかけました。
(ただでさえ泣いているのに、上から目線でさらに怯えさせることの無いように。。。)

「おばあちゃん、一緒に探そうか!」

ありったけの笑顔で話しかけてみる。

泣き止んでうなずいてくれたので、彼女の手を取り、
「大丈夫だよ、置いてったりしないから。一緒に探せばすぐ見つかるよ!」

「まちがえちゃった、おばあちゃんじゃなくてママと来たの」

ママかい!!!

「オッケー、ママ探そう。ママのお洋服の色わかるかなー?」

「青いの」

子どもの記憶力ってすごいな、と感動。
自分だったら一緒に来てはぐれた相手の服の色なんか覚えていないと思う。

私と彼女が出会ったのは、スーパーの右奥の牛乳売り場。

そこから商品列を1列ずつ、二人できょろきょろしながら左奥の野菜売り場の方まで進んでいく。

調味料、缶詰、カップラーメン、お菓子、食器、ドラッグ。

どんどん進んでいくが、青い服で、子供を探しているようなママが見当たらない。
彼女に「いるかなー?」と聞いても、「いない」

ついに一番左奥の野菜売り場まで来てしまった。

「あ、ママだ。」

彼女はとても冷静につぶやく。でも笑顔。
こういう時って、ママーー!って走り出すのを想像していたら、意外と冷静。

ところが、彼女より冷静だったのはママの方だった。

「あれ?何してるの?どうしたの?」

ママ、娘がいなくなっていたことに気付いていなかった!!

「あの、向こうの方で迷子になってて、一緒にママ探してたんです」と、事情を離すと、

「なにやってんのよ!!」ママ激怒。

その途端、小さな彼女は泣きだした。大きな声で。

「すみませんでした」とママは私に言って、背中を向けて彼女を引っ張っていった。

私は再び牛乳売り場に戻って牛乳を2本買って帰りました。

小さな娘から目を離すな!

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