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頑張らない離乳食。作るプロセスよりも大切な、食卓作り

日本の離乳食作り、ルールが細かすぎじゃない?

生後約6ヶ月ごろから始まる離乳食作り。
子育ての大変なことランキングにも上位に入る、離乳食作り。
あまりにも厳密なルールが多くてうんざりしますよね。
でも、そのルールは全て完璧に守らないといけないのでしょうか?

離乳食のルールの本質って…?

育児書にあるような離乳食におけるルールや調理法は、
「食べると危険」と言われる食材(ハチミツなど)
「食べ方はこうした方がリスクは少ない」と言われる与え方(卵の白身と黄身を分けて黄身から与えて様子を見る)
「こうした方が食べてくれやすい」と言われる調理法(裏ごし、すりおろし)
「平均的な目安」と言われる分量(X日めはスプーンXX杯/何g)
といった目的が全て加味されたメニュー仕立てになっていますよね。

これら全てをキッチリ守っての離乳食作りは本当に大変です。

でも、離乳食初期の目的は食べることを学ぶことです。
・ミルク以外の味を知り、「食べる」行為に慣れること
・食への興味を持ってもらい、好奇心を刺激すること

そして、離乳食初期において守るべきことは安全性。
赤ちゃんが食べるとリスクの大きい食材は避け、丸呑みしてしまいそうな形状の食材を避けるなど、安全への配慮は必要です。

これら最低限のことが守られていれば、やり方はもう少し自由でもいいと考えられます。

例えば食べる量。よくこの栄養素を何グラム、といった表記がありますが、離乳食初期の段階では、まだまだ母乳での栄養補給がメインなので、栄養素ごとのグラム数管理を厳密にやる必要性はあまりありません。
もちろん最初から大量に与えすぎるのは勿論問題アリですが、何日目で十倍がゆをスプーン何杯、といった厳密な管理をしなくても、規定よりも多少少ない/多いは気にする必要はないし、別に完食を目指さなくていいのです。

大人の取り分け活用で調理時間5分以内に

離乳食は赤ちゃんのためにわざわざ作らなくても、大人の食事のとりわけで十分です。ついつい赤ちゃん重視で大人の食事は適当になりがちですが、大人が美味しいものを食べ、赤ちゃんにもおすそ分け、というマインドで作ってみましょう。
我が家の離乳食初期のやり方は、茹で野菜のおかずを大人の夕食メニューに加えるだけ。基本的に大人の夜ご飯のおかずの一部を赤ちゃん用にとりわけるだけなので、いつも実質3〜5分程度で離乳食が作れます。

ある日の離乳食メニュ①:ブロッコリー&お粥
茹でたブロッコリーを赤ちゃん用にブレンダーで潰し、大人はブロッコリーのサラダ。
大人のご飯のお米を炊きながら、小さいカップに10倍粥用の米と水を入れて炊飯器で炊く。炊けたお粥はスプーンですりつぶし。(粒が気になる場合はブレンダーで潰す)

ある日の離乳食メニュ②:玉ねぎ&じゃがいも
肉じゃがを味をつけずに煮込み(脂身の多い肉を使う場合や気になる場合は肉は最後に投入)
玉ねぎ、じゃがいもをとりわけてブレンダーで潰す(素材それぞれの味を教えるため、あえて別々に調理)

美味しいものを一緒に赤ちゃんと食べたい

そんな、ゆるーく離乳食作りをしている我が家のこだわりは、自分が美味しいと思ったものをあげること、そして大人と一緒に食卓を囲んで食べることです。
特にオーガニック野菜にこだわっている訳ではありませんが、新鮮で美味しい野菜をファーマーズマーケットなどで買ってきて、大人も子供も一緒に食べています。おかげで私たち夫婦も、季節の野菜の美味しさを分かち合えています。

食べた量より、楽しい食卓作り

赤ちゃんが完食しなくて悩んでるママも多いですが、
離乳食を食べなくても、母乳やミルクから十分な栄養素は与えられているので、赤ちゃんのペースで気長に食べるのを待ってあげてみませんか。
赤ちゃんは、食べた量という結果に一喜一憂するママを見ているより、
楽しい食事の時間を和やかに過ごす方がリラックスできて
食に対する興味を育みやすいでしょう。

「赤ちゃんのために」これだけやらなければ、
という強迫観念に囚われるから、無理して時間をかけて「完璧に」作っちゃうし、食べてもらえない時の落胆は大きいです。
「うちの子はこの野菜は好きかなー、嫌いかなー。ま、嫌いでもそのうち食べてくれるよね、きっと。」と、気楽に構えておけばいいと思います。

赤ちゃんだって人間です。
食べたい日もあれば、あまり食欲のない日やミルクでお腹いっぱいの日もあります。
大食いの子もいれば、あまり食べない省エネの子もいます。
体重が順調に増えていれば気にする必要はないのではないでしょうか。


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