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2022.2.13 不便益における副次目的達成の意識性

 副次目的は、必ずしも意図的に目的とされていないことがある。したがって、副次目的という視点で不便益の定義を論じてしまうと、客観的に捉えることができる副次便益が発生していたとしても、それを不便益と認定することが不可能となってしまうケースが発生しうる。

 また、この認識の揺れは、行為者本人が意図的に不便益を得ている・得えようとしているのか、他者の目から見て不便益だと認定したいだけなのかよっても変化する。これは、システム設計を行う主体の問題であり、正解・不正解の問題ではない。不便益をどのように活用したいかという立場の目的意識による。

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