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猫のいる日々 大佛次郎エッセイ集~読書記録181~

数々の作品を世に出した大佛次郎は大の猫好きであった。
猫に関するエッセイを多数出し、集めたのがこちらの書である。


大佛次郎というと、「赤穂浪士」が浮かぶのだが、それの中にわざわざ大佛次郎は猫を登場させているのだ。
そんな大佛次郎宅。多い時には15匹もいたそうだ。というよりも、15匹以上は飼えないと決めていたそうで。

来世というものがあるかどうか、僕は未だにこれを知らない。仮にもそれがあるならば、そこにもこの地球のように猫がいてくれなくては困ると思うのである。(本書より)

このエッセイ並びに集められた短編が書かれた時代は、戦時中、戦後すぐのものが多い。
単に猫好きの為の、というだけでなく、戦争がどんなものであったかも知り得るものであった。


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