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ピンク色の似合う寺 秩父郡長瀞町 真言宗醍醐派五代院不動寺 私の百寺巡礼109

秩父郡長瀞町というと、宝登山神社のイメージがあるが、その宝登山の山麓にあるのが不動寺である。
長瀞町には、七草寺と呼ばれる7つの寺があり、秋の草をそれぞれイメージしている。
ここ、不動寺は撫子である。

皆野駅の方から各地を歩き、宝登山神社奥の院にも行き、長瀞駅行きのバスを待つ人たちの列に並んでいた私を引き込んだのは、「ホーホケキョ」の声であった。
梅の季節はとうに終わったのに、と思いながら声のする方にと歩いていく。
そこは、「撫子の寺」と書かれている不動寺であった。
通り抜けの桜の園と看板が出ているが、その名の通り、見事な桜の園であった。
「ホーホケキョ」の声は、桜の樹から響いていた。
遅咲きの種類であろうか。関東では4月初めは、桜は終わっていたが、今を盛りに爽やかなピンク色で彩られていた。
境内には、その桜見に散策する人の姿が多く見受けられた。

遅咲きの種類の桜の樹でウグイスが鳴いていた。

不動寺からは、ロープウエイが走る様が綺麗に観えるのだ。バッチリと撮れて上機嫌であった。

秩父の山なみは、諸仏諸菩薩の雲集するところ、中でも宝登山は、古くから神によく守られ、護摩の法籠絶え間なき霊地でありました。また秩父一帯は観音信仰深く、三十四の霊場には、山伏、修験者の先達により多くの信心が参詣され、霊場ごとには、修験開祖・神変大菩薩の御尊像が奉られております。
信仰深きこの秩父・長瀞の地に過ぐる年、五大堂を建立し、五大明王を勧請いたしました。開眼法要は、総本山醍醐寺第百世座主・大僧正・岡田宥秀猊下、御親修のもと、盛大に挙行されました。
以来、再び当地に護摩の法煙は上がり「火生三昧・火渡り荒行」が年々厳修されることになりました。加えて秩父七草寺の「撫子の寺」として信仰をかたじけなくいたしております。
なお、一山の開山は、品川寺三十一世・仲田順和和上です。(境内掲示より)


人が常駐していない寺なのであろう。生活している雰囲気は感じられず、御朱印は書置きで、箱に入っているものを頂き、金銭箱に入れるものであった。

バスを逃し、長瀞駅まで歩く事になったが、良いひと時となった。

ウグイスの 声に惹かれし 山寺や

真言宗醍醐派五大院不動寺
秩父郡長瀞町長瀞1753-1
秩父鉄道長瀞駅より徒歩20分

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