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戦火を免れた小さなお堂に気さくな住職 世田谷区 真言宗豊山派青龍山勝国寺 私の百寺巡礼160

世田谷区というと、私のような貧しい田舎者は敷居が高い。
そんな中、松陰神社と豪徳寺の間にあったこちらのお寺。
お金がありそう。立派過ぎて入れない。と思った。


勝国寺は、吉良政忠(法号勝国寺照岳道旭)が開基となり、世田谷城の裏手鬼門除けとして丸香山薬師院と号しと号し創建、吉良家滅亡後も江戸幕府より12石の朱印状を与えられた御朱印寺として栄え、末寺6ヶ寺を擁した小本寺だったといいます。


東京は昭和20年の大空襲で殆どが焼け野原になったと思う。そんな中、この白山堂は戦火を免れたのだとか。
世田谷区全体が豪徳寺や松陰神社など有名な所を含め、新しい街という感じがするのだが、この白山堂だけが不思議な違和感があった。だが、その違和感というのは良い意味でだ。

こちらの薬師堂が又いい。
瓦葺の屋根は宝形づくり、堂内には小田原北条氏から吉良家へ嫁がれたお姫様がご信仰なさった薬師如来さま・日光・月光菩薩さまがまつられています。 このお薬師さまは鎌倉時代に造建され、 眼病に霊験があると伝えられ、 新年には薬師護摩祈願法要が厳修されています。 また脇侍の月光菩薩とともに世田谷区の有形文化財に指定されています。(寺の案内より)

本堂の案内書にお邪魔し、御朱印を頂く事にした。
世田谷区という高級な街の方だから~と身構えていたのだが、実にざっくばらんな親しみの持てる住職であった。
真言宗豊山派ということで、話題は機関紙「光明」の話だ。
私の故郷で旧暦に行う花まつりもNHKで視て知っておられた。
そういえば、私が小学生の時にもNHKで放映したなと想い出した。
花まつり、お盆。旧暦がやはりいいんですよねー。などなど、話が合う方であった。

尚、東急線・山下駅と松原駅の間に、善性寺という無人の寺があるが、そこも兼務しておられる。


無人の寺であるが、丁寧に手入れされている。落ち着く場所だ。

実は、Googleマップやらホトカミやらでは、そちらのデータは全く入っておらず、住職に「こちらも兼務しているので御朱印を書きましょうか?遠いから行くのが大変化もしれませんが」と言われて、そのお寺の存在を知ったのであった。これもご縁なのだろう。有難い。


来て良かった。そう思う場所であった。

真言宗豊山派青龍山勝国寺
東京都世田谷区世田谷4丁目27−4
東急線松陰神社駅より徒歩8分

真言宗豊山派赤堤山善性寺
世田谷区豪徳寺1-55-23
東急線山下駅より徒歩4分
小田急線豪徳寺駅より徒歩6分

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