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湖中の女~読書記録399~

湖中の女 レイモンド・チャンドラー 清水俊二訳

別荘の管理人ビルが大声を上げて指さしたものは、深い緑色の水の底でゆらめく人間の腕だった。目もなく、口もなく、ただ灰色のかたまりと化した女の死体がやがて水面に浮かび上がってきた―フィリップ・マーロウは化粧品会社社長の依頼で、1カ月前に姿を消したその妻の行方を追っていた。メキシコで結婚するという電報が来ていたが、情夫はその事実を否定した。そこで、湖のほとりにある夫人の別荘へ足を運んだのだが……ハードボイルド派の巨匠チャンドラーが名作『長いお別れ』に先駆けて発表した、独自の抒情と乾いた文体で描く異色大作
1986年訳。

村上春樹訳では、「水底の女」のタイトルになっている。

清水 俊二(1906年11月27日 - 1988年5月22日)は、日本の映画字幕翻訳家、映画評論家、翻訳家。
東京帝国大学経済学部卒業。 約2,000本の映画字幕の他、ウイリアム・サロイヤン『わが名はアラム』、ミッキー・スピレイン『大いなる殺人』、アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』などアメリカ文学、ミステリ小説、映画関連本の翻訳をした。


こちらは明治生まれの清水俊二先生が昭和の時代に訳されたものだ。

村上春樹訳と比べると、好き嫌いが分かれるかもしれない。私は、清水俊二先生も村上春樹も好きだが。

少し比較してみると・・・
カフェオレ 牛乳入り珈琲
ブラックジャック 棍棒
などなど。
日本人がわかりやすいように訳してくれている。
村上春樹のは、ある程度、アメリカ慣れしてる人の訳かもしれないと思うのであった。

意訳と言われるかもしれないが、大まかな話の筋は、清水俊二先生の方がわかりやすいかなと思うのだった。


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