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寿命の常識・非常識 池田清彦先生監修~読書記録20~

日本は現代、稀に見る長寿国となった。だが、果たして、それが本当に良いのだろうか?
これは私がずっと思っていた事でもある。

現代医学の力で生きている、もしも、江戸時代ならとっくに亡くなっているんだろうな、と思う知り合いは何人かいる。(好き嫌いは別にして)

早稲田大学の池田教授が監修をされているが、各著名人の言われる事に「言論の自由」を感じ、頷く事も多い。


「人生50年」という時代がずっと続いてきた日本であるが、昭和30年代以降、急激に寿命が延び、今や80歳代まで生きるようになった。これは、生物としての進化ではなく、技術的なものによる。医療、冷暖房、安定して食糧供給。超高齢化は手放しにハッピーと喜べない。医療費と年金の問題がある。老後は「おまけの時間」若い時と同じように生きるのではなく、その時間を愉しく生きる。
このままでは、日本は経済破綻は免れないから一度貧乏になってみるのもよし。

東京工業大学 本川教授


バブルが弾けた90年代以降、日本人全体が一種のうつ病にかかってしまっている。悪い方向にばかり考えてしまっている。
毎回美味しいお酒ばかり飲んでいると、それに慣れてしまい、美味しさもわからなくなり、満足しなくなる。そのように、生物は比較によって感覚を磨くものなので。あえて、まずい物を食べる。
傘は持たない。雨が降ったら濡れたらよい。これは未来の心配をするな、ということ。
寿命の長さにとらわれない。人はすることがなくなって退屈してしまうから死ぬ。昔は情報量が少なかった為、「もうそろそろいいかな」と死んでいった。新しいものに接し続けていると死ぬのがつらくなる。(うんうん。わかります。あのドラマの最終回を観るまでは。。。とか、ね)そこそこ生きて、そこそこ飽きて、満足して死んでいく。
高齢者だから年金をもらうのが当たり前!と考えずに、元気なうちは働くこと。

中部大学 武田邦彦教授


健康長寿を実現する8つのルール
①心の不安やストレスに目を向ける
②頑張りすぎの生き方を変えていく
③息抜き・リラックスの方法を見つける
④体を冷やさない工夫をする
⑤暴飲暴食は辞めて体に優しい食事をする
⑥有酸素運動を取り入れる
⑦笑いや感謝の気持ちを取り入れる
⑧生きがいや人生の楽しみ、目標を見つける

新潟大学 安保教授


他にも何人もの大学教授が自身の見解を述べておられる。
私の考えとしては、医療の発達は本当に幸せなのか。元気で生きているうちは働いて、寿命=健康寿命を目指したい。

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