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国道299号を歩く 秩父郡横瀬町

西武鉄道・芦ヶ久保駅を降りるとバイクの音で鉄道の音や自然の音はかき消されてしまう。



道の駅・芦ヶ久保は芦ヶ久保駅前にある。駅の前は国道299号だ。
どうやら最近の秩父は車よりもバイク!が流行りのようで、御朱印巡りなどもバイクでする人が多いらしい。
国道299号線沿いにある小鹿神社は、いつの間にかバイクの神社になったようで・・・というか、タクシー運転手さんが言うには、町おこしの為に自治体でバイクの町にしたらしいのだ。


芦ヶ久保駅から観える芦ヶ久保観音。源寿院別院で山の上にある。時間的に余裕もなく、檀家さんのお墓しかないとのことなので、辞めた。


芦ヶ久保駅近く、国道299号沿いには3つばかり無人の寺と神社がある。



曹洞宗龍源寺だ。隣には今は廃校になった芦ヶ久保小学校がある。小学校もなくなり、お寺も廃寺となり寂しさを感じた。



芦ヶ久保駅前、国道299号沿いに遷座する白髭神社だ。
地域の鎮守さまの役割であろう。

芦ヶ久保の地名は、『風土記稿』によれば、正丸峠の下の窪地に芦などが
多く茂っていたことに由来する。開村の年代は明らかではないが、最も早くから芦ヶ久保に居住していたのは、森下耕地の村越家であろうといわれている。
同家は、幕政期には名主を務めており・・。(中略)
口碑によれば、当社は、この村越家が一族の氏神として勧請した社であると伝えられ、古くは村越家とその同族によって祭祀が行われていたという。
ところが、明治に入り、芦ヶ久保村の村社を制定するに際して、村内には当社をおいて村社とすべき神社がなかったところから、村は同家に譲渡を要請し、同家もこれに応じたことによって、当社は芦ヶ久保村の鎮守として祀られるようになった。
祭神は、白髪武廣国稚日本根子天皇(しらがたけひろくにおしわかやまとねこのすめらみこと)で一間社流造りの本殿には厨子に入った像が納められている。

8月に御祭りがあるようだ。


こちらの扉を開けて、自由に舟乗観音の紙を貰えるようになっている。

白髭神社の隣にあるのが曹洞宗茂林寺だ。
無人のお寺であるが、境内のお地蔵様、舟乗観音と素敵だった。
又、色づき始めたカエデもいい感じであった。

茂林寺(もりんじ)は曹洞宗、山号は神移山。本尊は阿弥陀如来を安置する。同寺は、寛文4(1664)年に火災に遭い、資料等はほとんど残っていない。舟乗観音は、千嶋壽氏の調査によると、もともとは日向山山中の小堂に安置されていた。舟に乗った木彫立像の聖観音で、像高87cmを測り、形態細やかな仏像である。厨子は宮殿造りの荘厳なものであり、江戸時代の高度な技術が活かされている。「安永八(1779)年江戸浅草田原町仏師三上藤□ 塗師三上喜□□□」の名が厨子に記されている。
舟乗観音には、2枚の札の版木が附属している。2枚とも舟に乗った観音像が彫刻され、1枚には、「秩父十八番目」「見東院」「瀧見観世音」と記され、他の1枚には「秩父懺悔堂」「行基菩薩之御作」の文字と御詠歌「つみとがも きへよといのる ざんげどう 大し大ひの ちかいもれねば ただいそげ みのりのふねの いでぬまに のりおくれては たれかわたさん」が刻まれている。
江戸-飯能-芦ヶ久保を経て秩父にはいる街道沿いにあり、札所巡礼の「手引き観音」ともいわれている。(横瀬町のページより)



そして、後は、武甲山御嶽神社、札所8番までをひたすら国道299号を歩いて行くのだった。



武甲山御嶽神社のすぐ上にあるのが、札所8番西善寺だ。

詳しくは、こちらに。
庭の古木カエデの樹が見事な寺院であった。

私のうっかりミスと言うか、下調べ不足なのだが、札所も休憩時間があり、昼の12時から30分は納経所が閉まっているのだ。
ということで、この近くにある小さな神社を観て廻った。


たまたま見つけたのだが、まさに廃寺!武甲山登山口に向かう入口にある。
大理山光正寺だ。
廃仏毀釈を思わせる。


武甲山に登る入口にある猿田彦神社だ。
猿田彦神社は、道開き、導きの神、安全に道案内してくれる神さまということで、武甲山入口に祀られたのだと思う。
こちらの道を登っていくと武甲山で、もう少し歩いたら古御嶽神社だ。
今回は、たまたま出会った女性と一緒で、札所8番が昼の休憩中に散歩ということで、ここまでにしといたるうう!で終わったが、次回は、古御嶽神社にも行きたい。



仁王像が素晴らしい。

こちらは、曹洞宗大忠院だ。
小松沢レジャー農園から少し山に登る感じで、見晴らしがよかった。
入口の銀杏の樹色、本堂周りの紅葉の赤。と四季を感じる日本に感謝。
庭の柚子の樹には柚子の実がたわわに実っていた。

柚子の香や 地蔵微笑む 秩父路よ


歩く事少し。小松川レジャー農園の敷地内?か!と思うような位置にある札所6番へ。

詳しくはこちらに。。。


旅の締めくくりは、こちら、札所7番だ。バス停が目の前にあり時間が合えば非常に便利なのだ。

詳しくは、こちらに。。。

ということで、


西武秩父駅に行くバスに上手いこと出会い、いつものように、駅前のセブンイレブンにて三峰神社近くで採取した水を購入。西武秩父駅土産ショップにて、友人への土産と小さい時から手放せない秩父飴を購入。
そして帰りは座席指定の特急で帰るのであった。


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