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牛伏堂に平賀源内に 秩父札所7番 曹洞宗青苔山法長寺 私の百寺巡礼182

横瀬の民家の間をぬけ山門にいたる。
門をくぐると正面に平賀源内の設計といわれる堂々とした本堂が建っている。 天明二年(1782)の火災で観音堂が消失したため、本堂の奥に本尊の十一面観音が安置されている。
牛伏堂といわれるのは諸説あるが、一説には牛が伏して動かなくなり、去った後から十一面観音像があらわれたことに由来する、ともいわれている。
由来には諸説あるが、中でも注目すべきものとして、平将門にまつわる伝承は、後に鎌倉幕府という武士政権のもとに結集した東国武士の心のあり様を伝えるものといえる。 花園左エ門という人の家来が、平将門と戦って敗れこの地で亡くなった。 やがて天慶の乱が終り世の中がおだやかになったので、 その人の妻がこの地を訪れると、夢に夫があらわれ、 「将門と戦ったため、いま村のある家の牛の子に生まれて苦しんでいる」 と告げた。妻はただちに尼となって観音さまに仕えたところ、その功徳によって夫の苦しみがなくなった、 というものである。 また、あるとき牧童が草刈りをしていると牛が現れ坐って動かないので調べてみると、 草の中に観音像を発見しお堂に祀った、 ともいわれている。(秩父札所案内より)

道路からのこの石段。かなりあるのだ。


この本堂は、江戸の科学者「平賀源内」の設計によるものと伝えられ、秩父札所の中で一番大きい建物(本堂)である。本尊は行基の作で「十一面観世音菩薩」が安置されている。


高い所にある為か、眺めが良い。




秩父札所内で一番大きい本堂、それから、牛伏堂とも呼ばれる牛の像とその由来について。それが見ごたえがあった。
これだけ大きな本堂で見所もあるのに、京都のように写真に他人が写り込む事を気にしないで済む。有難い。


芦ヶ久保駅から歩いて、色々と廻ったわけだが、西武秩父駅はもとより、横瀬駅までも遠い。。。。
と、目の前、国道299号沿いにバス停があるじゃあないか。
なんと!!
バスの運行時刻そのものは大変少なく、3時間ごととかなのだが、私が行った時には、あと5分後!と。これで西武秩父駅まで座っていける。感謝。


曹洞宗青苔山法長寺 秩父札所7番
埼玉県秩父郡横瀬町横瀬1508
西武秩父駅より西武観光バス「松枝・長渕・根古屋ゆき」で「横瀬橋」下車、徒歩5分。(入口まで)

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