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素敵な住職さまと猫と 高野山真言宗養老山大王寺 私の百寺巡礼54
人には色々な出会いがあると思う。
松尾芭蕉の句碑巡りの旅をしている私には、那谷寺は絶対に行きたい場所であった。その為、始めは10月終わりに山代温泉のホテルに予約を取っていた。開けた観光地という感じでホテル夕食前までの時間を過ごせるかと思っていたのだ。
しかあし!
加賀温泉駅から那谷寺などを廻る観光バス、通称キャンバスが10月末まで運休とな。
ということで、ホテルはキャンセルし、那谷寺まで歩いても行けそうな粟津温泉の宿を予約しなおした。11月、紅葉の季節と相成ったわけだが。
粟津駅の辺りは何もなし。歩いて行くにも、と。
旅館まで行き、旅館近くをGoogleマップで検索すると、なかなか素敵な感じのお寺を発見!
なんと言っても紹介されている御朱印が素晴らし過ぎる!!
こちらのお寺は、来る前に予約してください、とのことで、携帯電話のショートメールにて連絡を取り合った。
失礼ながら、要予約というのが、その時はあまり良い感じをしなかったのだ。何しろ、秩父札所のように決められた時間なら受付。みたいな所ばかり行っていたもので。(大王寺さん、ごめんなさい。)
さてさて。当日。
約束していた午後4時。
少し遅れて車で来られた住職さん。アラ還の女性であった。
1人でいくつもの寺を受け持ち、あちこちと廻るし、で本当に忙しいのだそうだ。
暫く、無人でいた寺に1人で暮らすことになり。固定電話はあるものの、携帯電話に連絡をください、とは、そういうことなのか、と納得。
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山の中の旧いお寺だ。私の苦手な蚊が沢山いそうで、ムヒを持参したのだが、ホテルのフロントに預けたリュックに入れたままで、どうしよう。と不安になったのであった。
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住職さまに案内されて中に入る。横浜や東京辺りの寺院では、御朱印を書くまで外で待っていてが多いので、そういうものだ思っていた。
ところが!ここのお寺と来たら、入るなり、2匹の可愛いメス猫が甘えてキターーーーー!
サビ猫は「ハンナちゃん」。キジトラ猫は「マンナちゃん」と言う。
私は「聖書的な名前ですね」と、ついつい言ってしまい、ハンナとマンナの聖書での話をしてしまった。
キリスト教会を破門になっている事までは言う必要もないので、
「大学がキリスト教だったんで詳しい」
と伝えた。
なんでも、般若心経から名前を取っているらしいのだ。
Google検索したものを貼り付けしておきたい。
■ 諸仏 諸菩薩 諸善神 に 三礼(さんらい)。
合掌して 三度礼拝(らいはい)、「普礼(ふらい)の真言」
「 オン サラバ タタギャタ ハンナマンナ ノウキャロミ」
(一切の如来に帰命(きみょう)したてまつる、み仏のみ足を戴(いただ)いて 我は礼拝(らいはい)します)
ハンナマンナは、ここからか。。。。
そして、お住職様がお茶とお菓子を用意と台所に行く間、本堂のストーブの前にいたハンナちゃんときたら、いきなり、「えいや!」っと
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私の膝に飛び乗ってくるのだった。
もう、なんて可愛いんだろう。
山の中の旧い家屋の為、ネズミ退治にと猫をもらい受けたらしい。
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こちらでは、大乗仏教について、北陸は真宗王国であるとか、神仏習合について、地元民しか知らないような事、色々と話が尽きなかった。
元々、この辺りは「白山信仰」が母体であり、すぐ近くにある那谷寺も一応は真言宗となっているが、やはり母体は白山信仰なのだ。
お寺の隣は白山神社だ。
むろん、無人であるが。
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尚、ここをクリックするとわかるように、粟津駅近辺だけでも9つの白山神社がある。どれほど、白山信仰がこの地域の母体となっているかがわかるかと思う。
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こちらは、大王寺さんオリジナルの御朱印帳だ。親戚の方が有名な画家なのだとか。
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金沢を舞台にしたドラマ「花嫁のれん」をモチーフにしたらしい。
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ついでに、こんな列車もあった。
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素敵な御朱印を頂いた。絵を描くのに時間がかかるとのことで、夜に、お寺の目の前にある旅館まで届けてくださった。感謝だ。
ついでに言うと、この御朱印帳。旅館売店、他観光地でも見かけたのだが、値段を見て、直接、ご住職様から買った方がお得!と思ってしまった。
本当に、久々に「行ってよかった」と思うお寺であった。
数時間前までは、「仕事辞めたい」「もう仕事の前になるとお腹が痛くなるんねん」と呟く自分であったが、仕事をしているから、自分の小遣いが得られて、このような旅に行けるのだ。と感謝していた。
高野山真言宗養老山大王寺
石川県小松市粟津温泉ヮ87の1
JR西日本北陸線 粟津駅より北鉄加賀バス粟津線にて粟津温泉下車(約10分)
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