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毒親と絶縁する~読書記録187~

2020年 評論家の古谷経衡(つねひら)氏の体験記だ。


私は、古谷氏の事はネットでのイメージしかなかった。
ネトウヨらから嫌われている。そんな漠然としたものであった。

この書を読んで、かなり驚くと共に怖くなった。これは個人的な感想なので、他人にもそれが当たるかはわからない。

著者は北海道出身であるので、北海道の名門と言ったら、北大だろう。
そこに入れ!という父親の強要からくるパニック障害。
父親の熱心な思い。それは、残酷なものなのだ。
父親からの圧力で、高校生の時にパニック障害を発症。
母親は、日蓮系の宗教にハマり…
読んでいて本当に怖くなった。
本の中で、この日蓮系の宗教は、お金がかからないものとあったので、創価学会ではないなと思う。
又、立正佼成会もお金がかかるので違うかと。
うちの父が一時、霊友会に入ってた事がある。あそこも日蓮系だが、在家でもって、南無妙法蓮華経と唱えてればよく、お金がかからないから、そこかな?と勝手に考えた。

だが、子供心にしてみると、狭い、うちの村、地域は、真言宗しかなく、(1人の僧侶がいくつもの無人の寺を掛け持ち)「南大師遍照金剛」というお経じゃダメなんか?と思っていた。

この本は、中村ゆたか君(ゆたぽん君)に読んで欲しい!と切に思った。
親からの一方的な押し付けはどうなんだろう?と、中村父に関してはずっと感じていたのだ。
事実、ゆたか君の姉は、父から逃げて家族とは別に暮らす選択をしたようだ。
著者の父親は、高い学歴を!と望んだので、中村父とは逆だが、子どもを支配しているのは同じだろう。

ゆたぼんに関して、「本当は学校に行きたいが親に利用され不登校を掲げ活動させられているのでは?」といった父親である中村幸也に対する批判もあり、心理学者であり家庭問題カウンセラーでもある山脇由貴子は、もし前述の批判が事実だとすれば、児童虐待に該当し、児童相談所が介入・保護する対象になるとした。
ゆたぼんの居住地を管轄する児童相談所のコザ児童相談所は、「ゆたぼんさんに関してはYouTubeを開始された直後から多数の相談が寄せられており、その都度、(中略)市の教育委員会や在籍する学校と情報を共有し、対応を検討させていただいています」としている。


著者は、親と断絶するために、名前も変えている。印紙代800円と裁判所までの交通費だけで済んだという。
それは、毒親からの支配から完全に独立した証しなのだと言う。
実際、世間で思うほど改名は難しくもないらしい。

私が著者に対して抱いていたイメージは、ネットにいる自称保守の一般人から嫌われているイメージであったのだが、元は保守界隈の期待の新人として文壇からデビュー。その後、保守界隈の異常さに気づいたのだ。

保守界隈とは、嫌韓、反中、反自虐史観、朝日新聞批判、自民党擁護、野党批判などの同じネタを、毎度回転寿司のように輪番で担当して客に提供する世界。本書より。

岸田総理の増税や年金対策なんかを観ても擁護するのがネトウヨだなと思った。

私も、一時期はネトウヨ側にいて、おかしいな、おかしいな。と感じ始めているので、古谷氏の著書をもっと読もうと思うのであった。


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