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地球の遊び方~Sha-Labyrinth~レバノン編① ハリール・ジブランの詩と絵画

今までで、最も強烈なインスピレーションをもらった旅のひとつ。
地球の遊び方~Sha-Labyrinth~ レバノンからはじめましょう。
2003年、クリスマスから年明けをレバノンで過ごしました。
パリ在住の大先生、大好きなカメリア先生と。(カメリア先生についても、後日きっと記事に!)

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先生のベイルートでのワークショップ参加が目的でしたが、ただレッスンを受けるだけではなかったのです!

ここは、レバノン(地中海で一番奥まったところにある小さな国)の山間の村、ブシャーレ村です。寒そうですね。

東京からひとり空を飛んで、明け方、首都ベイルートのホテルに無事着いたと思いきや、パリから到着した先生や皆とともに、ぐんぐんバスで山間を上っていきました。

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眠い目をこすりながら、おとぎ話のような景色に驚きます。
雪山!どこに連れて行かれるんだろう。

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ジブランミュージアムに到着です。雪景色、空気も清々しい。
はるばる東京から、こんなところまできてしまった。目が覚めた!
古い修道院で、部屋ごとにたくさんの展示があります。

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「ハリール・ジブラン」〔1883~1931〕

ここブシャーレ村に生まれ、のちに渡米し、パリでは、ロダンやドビュッシーと親しく交流し、その作品はアラブ世界だけでなく世界中で愛されています。もちろん日本でも!

クリスチャンであり、詩人であり哲学者であり、画家でもありました。
代表著作は、「預言者」。

建物の中は静けさに満ちて、独特の霊的な雰囲気が漂っています。
中にいる間ずっと、彼がすぐそばにいるようでした。
たくさんの絵画や詩、生活用品、そして遺体も安置されています。

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展示のようす。山を削って作られた小さな部屋がいっぱい。

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家具

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寝室を再現。

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ミュージアムのパンフレット。

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日本で出版されている詩集など。名前は、英語読みだとカリール、アラビア語だとハリール。
あーなんと、帰国して翌日でかけたお寿司やさんで、初めて会った方から「今この本を読んでいるのですが差し上げます」と頂いたのです。本当に驚いたけど、ご縁があったのかな。

「預言者」は一つ一つの問いに、主人公のアルムスタファが答える形になっています。
愛について、苦しみについて、結婚について、家について、等々。
すべての人に向けたあたたかい眼差しに包まれます。
四半世紀もあたためられたこの著作は、出版されるやいなや、世界中に広まったのです。

快楽について、より抜粋~

あなたがたの畑に、庭に足を運びなさい。そこで学ぶことでしょう。
蜂にとって、快楽とは、花の蜜を集めることだと。
しかしまた花にとっての快楽は蜜を蜂に与えること。
なぜなら蜂には花が生命の泉。
花には蜂が愛の使者。
蜂にしても花にしても、快楽を与えること、受けることが、
それぞれもとめであり、恍惚(エクスタシー)なのです。

ハリール・ジブランの詩に続いて絵画をほんのすこしだけご紹介します。

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Nudity, love of nature, love and sin
をテーマにした一枚。

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自画像

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Flame of Life

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Harmony at the Peak

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The Family of the Artist

1902~1904年、死が彼の家族のほとんどを奪いました。
病気なども含め、苦難の多い人生を送った彼は、
1931年、48才でこの世を去りました。

"I want every image
to be the beginning
of an unseen message"
letter from Gibran to Mary Haskell
October20,1911


地球の遊び方~ShaLabyrinth~  まだまだ続きます。
次回は聖書、Bybleの語源になったという世界最古の町ビブロス遺跡をご紹介しようと思います。お楽しみに!!







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