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「夜間飛行」サン=テグジュペリ〜金環日食の日の新たな決意

こんばんは!ベリーダンサーのShala(シャーラ)です。

本日も、素晴らしい海の色でした。美しいグリーン!すっかり魅了され、泳いでは、動画の撮影をしました。

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少し前になりますが、日本からは見えなかった金環日食の日、新たなインスピレーションに包まれました。そして、新しく始めたことがあります。

5月の舞台で、白鳥になって飛翔したからか、そのせいで、今度は空の世界に向かっているのか、それは、サン=テグジュペリの「夜間飛行」を読むというものでした。

有名な「星の王子様」もきちんと読了したことがなく、「夜間飛行」といえば、ゲランの香水の名前としての方が身近に感じる私でした。

けれども、この日はどういうわけか、読むよりも先に、サン=テグジュペリの、空へと向かう気高い精神と、空への愛が降りてきたのです。涙が流れました。第二次世界大戦の特攻隊のことを調べている時も、泣きじゃくりましたが。

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彼は、1900年生まれ。まだ飛行機のクオリティも非常に低く、常に危険を伴う空の旅。憧れのパイロットになってからの最後は、1944年の第二次世界大戦末期。

年齢制限をとうに過ぎていたにもかかわらず、欧州での作戦を知ると、いてもたってもいられず飛び立って行き、危険なフライトを繰り返しました。遂に、フランス本国の偵察へと出発したまま帰らぬ人となって。

また、読む前から、文学としての素晴らしさが感じられました。こういうことは、全てエネルギーとして感じてしまうため、言葉になりません。

日本語訳の冒頭部分をチラッと見て、これは大切に原語で読まなければと思いストップ!すぐにフランス語版が届き、1ページ目を開いて、圧倒されました。

最初の数パラグラフだけでも、実際に空の世界を愛し抜いた人にしか書くことのできない、芳醇で美しい文学そのものでした。空ってこんなに素晴らしいところなのね!と、感動します。

半ば暗記するように、毎日、声に出して読んでいます。何年かかってもいいかな。人生の、魂の封じ込められた珠玉の言葉の数々、文章をこうして少しずつ味わえるなら!

元の原稿はもっと長かったのを、かなり削ぎ落として出版されたと聞きました。まさに凝縮されているのですね。

言葉ってすごいですね。一度も会ったことのない誰かの精神を、魂を感じ、まるで今ここにいるように思えること。

日本の古典だと、和泉式部日記とか、切なくまるでいつか(過去生も含めて?!)の自分の姿のよう。遥か昔の和歌も俳句も、時を超えて、今ここに感じられるのですもの。

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1920年代、30年代に昔から愛着があります。文学、建築、身近なところでは、腕時計なども。

「夜間飛行」が発売されたのが、1931年。その少し前、世界恐慌の1929年に発売された香水があります。大好きなジャン・パトゥの「JOY」。

上の写真は、以前ある友人より、お母さまのコレクションから譲られたものです。昔のものなので、飾っているのみでしたが、久しぶりに薔薇にジャスミン、チューベローズなどのゴージャスな香りを嗅いでみました。まさに、ジョイ!

香水に夢をかけたジャン・パトゥ。同時期、サン=テグジュペリは空に夢をかけ、喜びを広げていたのだと思いながら、読解と朗読を楽しみ、心の贅沢を味わうこの頃です。

たとえ実際には旅に出られなくとも。

それでは、毎夜、サン=テグジュペリとともに空の旅を続けます。

その後に綴った空にまつわる奇跡の記録はこちらをどうぞ。

皆さま、素敵な夢を見てくださいね!

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