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《SS》《AW》という概念は古いのか?

これもまた、古い商習慣なのかもしれません。
そう思ったのもこの記事を読んだからです。

私自身、百貨店の催事等で読んでいただく機会も多く大変ありがたいのですが、時期によっては二の足を踏むことがあるのは正直なところです。

というのも、通常ファッションアイテムの切り替えは、タイトルにもある、

《SS(スプリングサマー)》と《AW(オータムウインター)》に分かれている。いわゆる、春夏と秋冬。

しかし、その切り替えの月で言うと、
SSからAWへの移行時期(店頭展開時期)としては9月中旬以降が多いのですが、その時期の気候はとにかく暑い。

昔と比べて顕著なのは気温ですが、もう一点‥‥

先物買いをすることが少なくなった

というのも変わった点かと思います。

季節の変わり目だからということで、通例に合わせて9月からAWメイン商品の展開を実施しても「売れない」「実績が上がらない」ということで、経費倒れになってしまうケースさえあります。

紹介した記事でもそれは触れられているのですが、基本的に現代の買い物の形態は、

「必要な時に購入する」

ということで間違いないと感じています。

こういったことから、SSやAWという業界の常識に疑問を抱く気持ちもわかります。

一方、企画や生産のことを考えると、
そうも言っていられないというのもこれまた事実です。

極論、その時、その時期の状況や気候に合わせて必要なものを作ることができるのであれば素晴らしいことだと思いますが、一定規模の生産をしていこうと思えば、区切りをつけた生産計画は必須。

そう考えると既定路線も必要なのではないかとも思ってしまうのが正直なところです。

工場の立場としても、欲しい時に欲しいもの‥‥という生産体制を取るのであれば、利益や生産の体制も根本から見直す必要がある。

私が思うに、ありきたりなことかもしれないですが、結局、「良きバランス」が大事なんだと思います。

とはいえ、そうしなければならないという、業界都合の考え方を取っ払い、シンプル化させる流れということは、真剣に考えるべきことだとは思います。

かしこ。

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