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第3回 「書く」は write だけじゃない! / 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹

積聚会通信No.92 2019年1月号 掲載

さて、前回は英語の看板を出して外国人にも人気の鍼灸院を目指しましょうということで、いくつか英語表現を紹介しました。引き続き鍼灸院に関する英語を紹介していきましょう。

patient が appointment を取って来院した場合、まずは受付に来ますね。受付というのは英語で何と言うでしょうか?

答えは reception です。この単語はいろいろな意味があるのでよく使われます。受付以外にも「披露宴」という意味もありますし、「歓迎会」という意味もあります。また、携帯の電波の受信状態のことも reception と言います。日本語で電波が悪いと言ったりしますが、英語だと reception is badとなります。

なぜこんな多くの意味があるかというと元々この単語は動詞の receive から来ているからなのです。 receive はバレーボール用語でレシーブというのがあるようにカタカナにもなっていますが、元々「受け取る」という意味です。人を受け入れる場所なので「受付」、電波を受け取るので「電波の受信状態」という意味になります。新しい人を受け入れる、招待客を受け入れると考えると「披露宴」と「歓迎会」の意昧が出てくるのもわかりますね。

受付では問診票を書いてもらうと思いますが、これは medical interview sheet などと言います。 interview はカタカナになっていますね。日本ではインタビューというと有名人にする感じですが、英語の interview は意味が広く、就職の面接も interview と言います。patient との面談も interview なわけですね。

ついでに「書く」という表現も確認してみましょう。そんなの知ってるよ、 write でしょ? という方もいるかもしれません。実は問診票を書くという場合には、 fill out を使います。write というのは、何も書いてない紙に書くときに使います。 fill というのは元々「いっぱいにする、満たす」という意味です。申込用紙や問診票のように質問や空欄を埋めていくような紙だと fill out を使います。ちなみに fill in というのもほぼ同じ意味で使います。

次回は問診票で使うような英語表現を紹介していきます。