マガジンのカバー画像

鍼灸師のための必須英語表現

10
積聚会通信No.90より掲載の「鍼灸師のための必須英語表現」を掲載。英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹氏の執筆。
運営しているクリエイター

記事一覧

第10回 積聚治療を英語で説明してみよう! / 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹 期刊積聚治療 2021年第1号 掲載 今回は、積聚治療に使う英語表現を治療の流れに合わせて紹介していきたいと思います。 積聚治療(acupuncture core therapy)に興味を持つ鍼灸師の方は海外にも多く、これまで何度もボストンを中心にセミナーを行ってきました。積聚治療は、治療法が体系的にまとめられているほか、東洋の思想に基づく独自の治療法というところが、海外の鍼灸師を惹きつける理由です。東京に海外からの鍼灸師を招い

第9回 既往歴に出てくる言葉を英語で言うと?/ 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹 積聚会通信No.100 2021年1月号 掲載 「既往歴に出てくる言葉を英語で言うと?」 今回は思者さんの既往歴に出てきそうな言葉を紹介していきます。 僕は積聚会のボストンセミナーや東京セミナーに参加させてもらったことがあるのですが、その際にアメリカ側の受講生を1人選んで実際の治療をするデモンストレーションの時間がありました。患者役の方に既往歴や健康状態を聞くのですが、アメリカ人と日本人では食生活や生活環境も違うので、既往

第8回 体の不調のサイン/ 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹 積聚会通信No.99 2020年10月号 掲載 前回は症状を表す名詞を紹介しましたが、数が多いので今回も引き続きよく使うものを紹介していきます。今回は「体調が悪い時に出る日常的な症状」というテーマでお送りします。 まずは口内炎です。体調が悪いと体のいろいろなところにサインが出ることが多いですが、口内炎もその一つですね。これはcanker sore と言います。sore はヒリヒリするという形容詞で以前出てきましたがここでは名詞

第7回 花粉症を英語で言えますか?/ 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹 積聚会通信No.98 2020年7月号 掲載 さて、前回は症状を表す名詞を紹介しました。今回も続けて、症状関連の名詞を紹介していきましょう。 まずは、日本では一番よく聞くものを紹介しましょう。花粉症です。ちなみに僕が留学していたオーストラリアでは、花粉症の人はいませんでした。日本人で花粉症の人でも、オーストラリアでは花粉症が出なくて天国だと言っていた記憶があります。花粉症がない国の人には、そもそも花粉症と言っても理解してもらえ

第6回 よくある症状を英語で言うと/ 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹 積聚会通信No.96 2020年1月号 掲載 さて、今回は症状を表す名詞を見ていきます。患者さんがよく訴えてくる症状を中心に見ていきましょう。 風邪の諸症状から見ていきましょう。まずは、咳ですが、これは cough と言います。読み方はカフとなるので気をつけましょう。鼻水は runny nose です。runnyは「走る」の runから来ていますので、鼻から走る水と思って覚えるといいと思います。高熱は fever です。日本語

第5回 痛い以外の症状を英語で表すと?/ 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹 積聚会通信No.95 2019年10月号 掲載 前回は主訴や痛みを表す表現を紹介しました。今回も引き続き patient の症状を表す表現を見ていきましょう。 痛い以外にもいろいろな症状がありますよね。例えば、どこかがかゆい、ひりひりする、という言葉があります。かゆいは、itchy と言います。ひりひりするは sore です。sore を使った表現としては、他にも sore throat(ひりひりする喉の痛み)や sore mu

第4回 いろいろな痛みを英語で現すると?/ 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹 積聚会通信No.94 2019年7月号 掲載 さて、今回からは、問診票( medical interview sheet )に出てくるような英語表現を見ていきましょう。 まず、一番大事なのは「主訴」ですね。主訴は英語で何というかご存知でしょうか? 訴えるという漢字を使っていますが、英語では全然違う印象の言葉になります。答えは main complaint です。complaint は、元々は不満という意味です。ちょっと話はそれま

第3回 「書く」は write だけじゃない! / 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹 積聚会通信No.92 2019年1月号 掲載 さて、前回は英語の看板を出して外国人にも人気の鍼灸院を目指しましょうということで、いくつか英語表現を紹介しました。引き続き鍼灸院に関する英語を紹介していきましょう。 patient が appointment を取って来院した場合、まずは受付に来ますね。受付というのは英語で何と言うでしょうか? 答えは reception です。この単語はいろいろな意味があるのでよく使われます。受付

第2回 「治療の予約は reservation じゃない!?」 / 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹 積聚会通信No.91 2018年10月号掲載 外国人が増えている昨今の日本ですが、なかなか英語が通じる鍼灸院も少ないですよね。英語で治療が受けられることで外国人の patients に人気の治療院になる可能性もあります。 第一段階として、英語の看板を出しておく必要がありますが、今回はそれに関するものです。 まずは、治療院という単語ですが、これは clinic になります。カタカナにもなっていますが、hospital は総合病院

第1回 「患者さんは我慢強い?」 / 鍼灸師のための必須英語表現

英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹 積聚会通信No.90 2018年7月号掲載 昨年から積緊会の通訳業務を担当しています鈴木です。今号より、使える英語表現や単語を紹介していくことになりました。 いくつか紹介しますが、最初は治療という単語です。積緊治療は英語ではShakuju therapyとなります。therapyはある特定の治療方式を指す言葉です。「患者さんを治療する」という場合には treat という動詞を使います。名詞の treatment もあり、これは、