見出し画像

30歳。2022年の1年は親になる準備をする1年になった

準備ができているかなんてまだまだ自信がないけど、
まだ顔も直接見たことないのに大切で、どうしても会いたい子ができた。
タイトルのとおり、私のお腹の中には今、赤ちゃんがいる。

胎嚢という、赤ちゃんが入る袋が見えたのが 4月25日、夫の誕生日。
エコーで初めてみた胎嚢は真っ黒で小さかった。

「予定日はね〜メリークリスマスだね!」
婦人科の先生にそう言われて、トツキトオカって 10 ヶ月 じゃないんだって初めて知った。
2022年 12月 25日頃、ささのは家には新メンバーが増えるらしい。
私と夫は親に、猫のもんたはお姉ちゃんになるらしい。

せっかくなので、ここ1年くらいの記録を残しておくことにする。

2022年のはじめごろ、自分の身体を知る


私は、特にぱっとおもいつく不安なことがなければ、すぐに「大丈夫しょ!」と思ってしまう人なのだけど、「妊娠できるか」ということについてはそうは思えなかった。

大学生の頃からのんでいたピルを、2021年にうけた手術(副鼻腔炎のやつ。ここで快適な鼻通りをゲットした)のときにやめ、そこから約半年、生理がちゃんときたことがない。
ちゃんと、というのは、一般的な周期とされている25~38日で次の生理がくること。
私は前の生理から50日くらいきてから次の生理がきていた。

「2ヶ月に1回でラッキー!」と思ったこともあったけど、生理は毎回重たく、トイレから動けないくらいの痛みが来たこともあった。

そんなことを考えると、自分が妊娠できるか、不安でしかない。
とりあえず自分の身体の現状を知るために、必要な検査は受けておこう、と思い婦人科に行くことにした。

とりあえずよくわからないまま、隣の駅の婦人科で血液検査を受ける予約をした。
とてもきれいなクリニックで、先生はとてもフランクだった。
「低温期と高温期のホルモンの値を調べていくね〜、基礎体温もつけてね!」と言われ、1周期のなかで血液検査を2回うけた。

検査の結果、プロラクチンというホルモンの値が高いらしい、ということが分かった。
このホルモンの値が高いということは、「子育て中」みたいなモードに入っているらしい。
子育て中だよ!と身体が言っているから、排卵を起こさせにくくするため次の生理まで時間がかかっている、とのこと。
原因はよくわからなかった。最近ストレス感じてたりする?と聞かれたけど、本当にノーストレスすぎて何も思い当たるものがなかった。

検査をはやめに受けておいたのは私にとってはかなりよかった。
なにか問題があるのならはやめに知りたかったし、
なんかよく原因はわからなかったけど、生理周期が長いだけで妊娠はできるということだけ頭にいれて、あんまり重たいものとして受け取らないようにしたので、私にとっては安心材料になった。


2022年4月、その日は突然に


4月のとある土曜日、夫と潮干狩りにいく予定があった。

妊娠していたらなまものは避けたほうがよいという知識だけうっすらあって、潮干狩りにいくのは神奈川の海沿いだったので、海鮮を食べる選択肢もあるかもな〜と思い、念の為、と妊娠検査薬を使ってみることにした。

検査薬を準備して、結果は見ずに潮干狩りに行く準備をして、
準備が終わったことに検査薬を見に行った。

線が2本入っている、陽性だった。

普段、こういう発表をするときって何かしら仕掛けたいと思い、驚かせるような準備をしたりするが、このときはすぐに夫にも知らせたくて、
普段つけないコンタクトを一生懸命つけようとしている夫のところに、「見て〜!」と検査薬を持っていった。

(コンタクトをつけようとしている最中だったため)タイミングのあまりの悪さに夫につっこまれながらも、きっと驚きもありつつも、一緒に喜んでくれた。
「漫画とかでよくあるシーンじゃん?検査のやつ見るのって。自分もいつかとおもいつつ、いまこの瞬間を嬉しい気持ちで迎えられて嬉しい!」というようなことを言ってくれて、とても嬉しかった。

じつはこの週、ちょっと身体がぽかぽかして、熱をはかったら 37度くらいあった日があった。もしかして、とおもいつつも、気にし始めたらすべてが妊娠初期症状に思えてきそうで、考えないようにしていたが、検査薬をみて本当に妊娠しているんだ、とまだ完全に信じられない気持ちもあり、夢の中にいるみたいな感覚だった。

潮干狩りに向かう車の中だったり、一緒にあるく道の途中だったり、夫は私の身体をたくさん気遣い、名前決めなきゃね!!とルンルンしてくれたり、食べるのを控えたほうがよい食べ物を頑張って覚えようとしてくれた。

その次の週に病院で胎嚢を確認、また次の週に心拍が確認できた。
すごい、心臓の作り方なんて私は知らないのに、私の身体はなにもいわずとも心臓をつくってくれた。

心拍をエコーで確認し、音を聞かせてもらう。
心臓の鼓動ははやくて力強い。赤ちゃんはとってもちっちゃくて、1センチにも満たない。生きている、頑張って生きようとしてくれている。
初めてエコー写真をもらったときの嬉しさは、これまでに感じたことのない嬉しさだった。(推しとのツーショットチェキを初めてもらったときとまた違った種類のおっきすぎる嬉しさだった!)


2022年5月、親への報告


夫にも伝えたし、次は実家に報告しておきたい。
両親にとっては初孫、実家で一緒に住んでいる祖父母にとっては初ひ孫だ。
ずっと楽しみにしてくれいたのではやく知らせたい。ただ、婦人科の先生に「プロラクチンの値が高いと妊娠はしにくいし、妊娠しても流産する可能性がちょっと高くなるからねえ」と言われていたのがずっとひっかかって、いつ伝えればいいのか悩んでいた。

伝えるなら、直接伝えたいことを考えると、つわりが始まる前に帰省して伝えるか、つわりがきっと終わっているだろう安定期まで待つかの2択かなと思い、ちょうど GW が近いこともあったので、妊娠6週で実家に帰った。

帰省した日はちょうど母の日。
母の日ランチをしよう、と母を地元のホテルに呼んだ。
レストランに向かうエレベーターが 38 階につくまで、母はその高さにはしゃぎ、私は発表することにちょっと緊張をしていた。

おいしいランチを食べ、デザートプレートに「12月におばあちゃんになるよ」とメッセージをかいてもらって、母に出してもらった。

最初、母の日のメッセージが書いてあるとおもったらしい母は、「まぁ〜!」と一瞬喜び、そのあとに「えっ、うそぉ〜〜!」と口に手をあて、笑いながら泣いていた。すごく喜んでくれた。

ホテルから実家までの道中、母は私を妊娠したときの話を聞かせてくれた。本当に、妊娠出産って奇跡だなと改めて思ったし、道中もずっとうれしそうな母を見られて本当に幸せだった。

実家に戻り、父にも妊娠したことを報告し、にこにこ喜んでくれて、
祖父母にも、「2人で帰ってきたよ〜」と報告をし、てっきり夫と一緒に帰ってきたと思っている祖父母に、もうひとりはここだよとお腹を指さした。
兄弟にも家族 LINE で報告した。

直接報告できて、みんなの喜ぶ顔が見られて本当によかった。
この時期に帰ったのは私的には大正解で、実家から東京に戻る頃にはつわりが少しずつ出始めていた。

同じくらいに妊娠した友達だったり、YouTube で見るつわりの体験記ほどひどくはなかったと思うが、食べられるものはかなり狭まったし、基本的に夕方以降はずっと気持ち悪い。
だんだんとお昼の時間も気持ち悪くなってきて、リモートでのお仕事も休み休みやるようになった。
リモートで本当に助かったと思っている。毎日出社しているつわり期の妊婦さんを思っては、苦しくなった。しかもこの時期、まだ上司やチームに報告をしていない人もいるだろう。

つわり時期は、よく言われるマックのポテトは私は食べたくならず、白米の香りにも気持ち悪くはならなかった。ひたすらトマトがおいしかった。あとなぜかアンパンマンポテト。
トマトジュースを箱買いしたし、近所のスーパーのマルゲリータのピザがとっても美味しかった。

つわりの時期は、つわりがあると今赤ちゃんが大きくなっているところだと思って、苦しいけど安心できた。
逆にたまに調子よくて今日はなんでも食べられるかも!という日は、赤ちゃんは無事だろうか、と心配になったりもした。


2022年7月、安定期を迎える直前に…


つわりが終わる頃には、これまで2週間おきだった検診が4週間おきになる。
これがもう不安で不安で仕方なかった。
つわりも終わったので身体は元気、まだ胎動を感じる時期ではないので、おなかがちょっと出てきた以外に身体に変化がない。
今お腹のなかで赤ちゃんが育っていると感じられる変化がないこの時期は、不安を感じる日が多かった。

そして安定期をあと2週間後に控えたこの時期に、コロナウイルスにかかってしまった。

初日は40度まで熱が出た。
赤ちゃんはいまお腹のなかで暑がって苦しく思っていないだろうか、早く熱を下げなくては、と回復につとめた。
2日目には熱はだいぶさがったが、3日目からのどのいたみと咳が出てきた。
咳をするたびにお腹に力がはいってしまうし、熱もまだ完全に下がったわけではない、ごめんね、と何度も思いながら一度だけ大泣きした。

療養中、助産師さんが毎日電話をくれて、状況を確認してくれた。
咳が出続けてお腹に力が入ってあかちゃんが心配なこと、喉が痛くてご飯が食べられず、体重が減ってしまったこと、心配事を優しく聞いてくれて心はかなり救われていた。

コロナ療養明け、ちょっと緊張しながら検診に行き、久しぶりにエコーでみた赤ちゃんはとても元気に動いていた。
ちょっと前までカービィみたいなまるっこい手足だったのに、今見ているエコーのあかちゃんは指をしゃぶったり、あぐらをかいたりしている。
目をこすったりたくさん動いてくれている。
元気でよかった、と待合室でまたちょっと泣いた。
無事安定期を迎えた。


2022年8月、住み慣れたお家と離れる決意


今住んでいる家は 1LDK、新メンバーが来るぞとなるとちょっと手狭になる。
あと、メゾネットタイプで天井が吹き抜けになっていて、たまに猫のもんたが2階から1階に落ちてくることもあった。

猫とともに暮らすみなさま、メゾネットはいいぞ…

6年住んだ家で気に入っていたので、引っ越しするのはちょっと寂しかったが、赤ちゃんには危険が多すぎる家だと引っ越しを決意し、家さがしを始めた。

最初は賃貸でと探していたが、あまりにもピンとくるところがない。
もうこの街に住んで7年くらいになる。他の街や区に移るのが嫌なくらい、私達は今の街が気に入っていた。

ある日、同じエリアでマンションの販売をしているちらしを見かける。
「へ〜このエリア。しかも駅前に建とうとしているマンションよりだいぶ安いな…?」と気になって夫に話をすると、すぐに連絡してくれて内見の手配をしてくれた。まさかのその日に契約までして、家を買うことになった。

いままで家を買うことは一切考えていな方ので、なんの知識もなかったまま買うという恐ろしい(かもしれない)ことをしてしまったが、今のところ後悔はないのでよしとする。

新しい家の階段を冷蔵庫が通るかヒヤヒヤしたが、引っ越し業者の方がプロすぎてぎりぎり通った。
こんなぎりぎりの隙間に冷蔵庫通したんだ…私も出産頑張ろう…という気持ちをもらって、大きなお腹とともに10月はじめに新しいお家に引っ越しをした。
重たい荷物は夫が全部持ってくれて、後期妊婦でもなんとか引っ越しできた。(大感謝)


2022年11月、里帰りと産休スタート


5月頃から里帰り出産にするのか、東京で産むのかどっちがいいんだろうと悩み、病院を比較していた。

どうやら実家近くの産院(私が生まれたところ)は手出し5万くらいで産めるらしい、しかも母子同室ではなく回復にめちゃくちゃつとめられそう。ただ、地元には無痛分娩できる病院はなさそう。
東京の家近くの産院は手出し3-40万くらい、そして生んだその日 or 次の日の朝からは母子同室らしい。ただ、無痛分娩を得意としている病院らしく、自然分娩から無痛分娩に当日切り替えることも可能らしい(なんと心強いお守り…!)

こんなに違うの!?と思いながらも、親にとっては初孫だし、 里帰り出産にしようかなというとかなり喜んでくれたし、1人目できっとわからないことばかりだろうと、実家に甘えて里帰り出産することに決めた。

里帰り1日前に下北沢のセルフフォトスタジオ mederu studio でマタニティフォトを撮ってきた。

おなかが大きい。みんなに「男の子!?」って聞かれた。女の子らしいです。
「笑顔100%で!」と夫が言ったあとに取れた写真。お気に入り。

妊娠32週、11月のあたまに東京で最後の検診を受け、里帰りした。

夫も一緒に実家についてきてくれ、地元のスタバでお名前会議をしたり、空港に見送りに行く電車のなかで名前を考えたり(なおまだ決まってはいない)、地元のおいしいものをたらふく食べたり、二人で過ごす最後の時間も楽しくすぐに過ぎていった。

次に夫と会えるのは出産のとき。
付き合ってすぐ半同棲みたいになってたし、もともと職場が一緒だったし、長く離れるなんてことが今までなかった分、寂しさもめちゃめちゃに大きかった。
出発ぎりぎりまで、「なにかしらの理由で、この便だけ欠航にならないかな」と願ってみたがそうはならず、飛行機は無事離陸した。(いいこと)
「正期産の時期に入ったらすぐに産もう…」と思いながら空港のデッキで号泣しながら見送った。

そして妊娠34週、産休に入った。

産休1週目の私「えっなにすればいいんだ…?まだちょっと仕事できたな…?」と、普通に働きたくなった。
ただ、入院の準備をしたり、産後提出する必要のある書類を準備してみたりして、子供のことを考える時間が増えて、より会えるのが楽しみになった。

地元の病院での検診もスタート。
里帰り出産なので補助券が使えず、毎回自費での支払いになった。

この時点で赤ちゃんは2212g、頭と腹囲はちょっと小さめだけど体重は標準的と言われた。
夫に伝えたら、「もしかしてムキムキってこと…?」と言っていて、病院の待合室でくすっと笑ってしまった。ムキムキの子にはやく会いたいね。


2022年12月、臨月そして正期産の時期に突入


「プロラクチン高いと流産する可能性がちょっとあがるからね」と言われた言葉を忘れてしまうくらい、ここまで順調に赤ちゃんは大きくなってくれたし、私もマイナートラブルほぼない(肋骨痛いのと眠いくらい)まま正期産の時期に突入した。

夫は、私たち夫婦のことを知ってくれている仲良しなケーキ屋さんと珈琲屋さんからメッセージカードをもらってきて送ってくれたり、私や家族の好きなお菓子やフルーツをメッセージ付きで送ってくれたり、メッセージも電話もたくさんしてくれて、離れていても優しいしかわいい。

できれば年末年始は家で過ごしたいし、可能な限り夫にははやく会いたいので、なるべくはやく産みたい。もう2500g 超えてるし!
スクワットとお散歩を日課に、そのときを待とうと思う。

しかしながら、コロナにより立ち会いも6日間の入院中の面会も NG という、ぴえんすぎる状況。
立ち会い NG は厳密には「県内の人1人ならちょっとの時間なら OK」という制約ありで立ち会いできることになっている。
夫に伝えたら、「住民票うつす…?」って言ってくれて和んだので、お気持ちだけ受け取った。なんとか頑張って無事に赤ちゃんに会いたい。
今月か、ちょっとずれても来月には会えるんだなと日々楽しみがだんだん大きくなる。

鼻と目は是非とも私に似てほしいって思っているけど、どっちに似てるかな、とか
AB型の夫とA型(たぶん AO)の私で、血液型は何になるんだろう、とか

基本的にボケの割合が多くてたまにどちらかがツッコミにまわるこのお家で、お子は一緒にボケてくれるのかな、それともツッコミに回るかな、とか

エコー見てた先生が言う通り、すごく動き回る元気いっぱいな子になるのかな、はじめて言葉にする将来の夢はなんだろう、とか

きゅうりを好きになってくれて、きゅうりが嫌いな夫のこと、一緒にワーワー言ってくれるかな、とか

夫と私はどう変わっていくのかな、とか

何でもかんでもすっごく楽しみにしているんだよ。

お産はきっと赤ちゃんも私も厳しい時間になるだろうけど、元気にこんにちはしようね。

2023年も、家族全員で楽しい1年にできますように。


ささのは結婚式は2019年の七夕予定で進んでいます。 人生が変わるほどの結婚式をあげるために、サポートを募集しております!