#205 奈良県で一番高い建物は?

日本で一番高い建物は東京スカイツリーの634m。
今や全国各地に数百メートル級のビルやタワーマンションが建っているのが当たり前だが、奈良県で一番高い建物は何と興福寺の五重塔の50.1mである。(※ホテル日航奈良や奈良県庁とする説もある)

奈良県内で一番高いビルは、橿原(かしはら)市役所の分庁舎やホテルなどが一体となったミグランスという10階建ての地上45mのビルだ。

奈良県内に高い建物がないのは、「景観条例」によって建物の高さが規制されているためだ。
歴史的な建造物や街並みが残る奈良県では、景観を保全するために建物の高さを細かく規制している。奈良県内全域で高さ15m以上の建物を建てる際には届け出が必要で、歴史的な建造物の多い観光地ではさらに厳しい基準がある。

建物の高さ以外にも、自販機の設置場所や、店舗の看板の色まで、さまざまな規制が行われている。明日香村など、一部の地域では一般の住宅も瓦葺き、板葺きなどの和風建築に限られるといった厳しい規制がある。

こうした厳しい規制によって奈良県の景観は保たれている。

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【参考】


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