#142 外国の大使は○○でお出迎え?

現代の日本でも、信任状奉呈式という儀式の際に外国の大使は珍しい乗り物で迎えられる。

信任状捧呈式は、新任の外国の特命全権大使が自国の国家元首の信任状を天皇陛下に捧呈する儀式で、皇居でももっとも格式の高い部屋である正殿の「松の間」で行われる。

大使一行の皇居への送迎に際して、大使は皇室用の自動車か馬車を選ぶことができる。多くの大使は物珍しさもあり「馬車」を選ぶことが多く、東京駅から皇居までの道を送迎される。
馬車は日本人や観光客にとっても珍しく、馬車列を見るために多くの人々が集まることから、コロナ禍の3年間は馬車の使用は中止されていたが、2023年4月に再開した。

使用される「儀装馬車」は、皇室の重要な儀式を行う際に使用される。儀装馬車には1号から4号まであり、美術品的価値もある。
信任状捧呈式で使用されるのは4号馬車で、大正2年につくられてものだ。

馬車列を警護するのは皇居・皇室を警備するための皇宮警察(警察庁の管轄)や、警視庁の騎馬隊、宮内庁車馬課主馬班である。
皇居内には厩舎があり、主馬班は30数頭、皇宮警察は十数頭の馬を飼育している。

【参考】


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