#194 ギャンブルは政府公認?

野球賭博や違法カジノ、依存症など、ギャンブルは悪い印象が付きまとっている。日本では刑法の賭博罪として、金銭や宝石などの財物を賭けてギャンブルや賭け事をした際には罪に問われる。
しかし、宝くじ・競馬・競艇・競輪・オートレース・スポーツ振興くじ(toto)といったギャンブルは例外として政府公認で営まれている。
公営ギャンブルは、その収益を国民のために還元することを目的として営まれている。それぞれの管轄と目的は次の通り。

①宝くじ
管轄(指導監督):総務省
目的:地方自治体の財源確保・少子高齢化対策

②スポーツ振興くじ(toto)
管轄:文部科学省
目的:スポーツ振興

③競馬
管轄:農林水産省
目的:畜産振興と福祉事業

④競艇
管轄:国土交通省
目的:船舶の発展と社会事業

⑤競輪・オートレース
管轄:経済産業省
目的:産業の発展と福祉事業

また、近年注目を集めているのが「IR」だ。
IRとは、「Integrated Resort」の略で、「統合型のリゾート」という意味がある。ホテルや劇場などの宿泊・娯楽施設に加えてカジノを併設することで地域振興を図ろうとする意図がある。
政府は、2029年のIRの開業を目指している大阪府・大阪市の整備計画を認定した。IRのカジノも、公認ギャンブルと言えるだろう。
しかし、IRについては、治安維持や青少年育成の観点から反対意見も根強く、社会的な論争問題となっている。

【目次】

【参考】


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