#190 大阪万博と太陽の塔

大阪万博は、1970年に大阪で半年間開催された日本万国博覧会である。
「人類の進歩と調和」がテーマとして掲げられ、日本を含め世界77か国が参加し、戦後復興を成し遂げ、高度経済成長真っ只中の当時の日本を象徴するイベントとなった。来館者は6421万8770人、1日の平均入場者数35万人という過去に類を見ない規模のイベントだった。

太陽の塔は、大阪万博の象徴となるテーマ館の屋根を突き破るような形でつくられたモニュメントである。デザインしたのは「芸術は爆発だ」で有名な岡本太郎だ。
太陽の塔の特徴とも言える3つの顔にはそれぞれ次のような意味がある。

塔の頂部には金色に輝き未来を象徴する「黄金の顔」、現在を象徴する正面の「太陽の顔」、過去を象徴する背面の「黒い太陽」という3つの顔を持っています。

https://taiyounotou-expo70.jp/about/#appearance

また、塔の地下には「地底の太陽」とよばれる第四の顔があった。地下の展示スペースは、「過去:根源の世界」と名付けられ、世界各地の先住民族のお面や人形などが展示されていた。

塔の中は空洞になっており、「生命の樹」とよばれた展示は地下展示と空中展示をつなぐ動線となっていた。太陽の塔内部を上がっていくと、生物の進化の過程を追体験できるような展示となっていた。

塔の内部は万博終了後は非公開となっていたが、2016年に整備・公開され、現在は予約制で見学をすることができる。

【目次】

【参考】


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