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世界中で話題、北欧生まれのHygge(ヒュッゲ)

1.はじめに

おはようございます!

夜はよく眠れたでしょうか?

今日は華金です。

張り切って週末に区切りをつけていきましょう☺️

今朝は、『北欧生まれの「世界一幸せなライフスタイル」実践法 Hygge』という書籍のお気に入り箇所を抜粋したいと思います。


2.Hygge(ヒュッゲ)

北欧の国デンマーク生まれの「心地よさ」の概念。

人とのつながりを通して、あたたかさや癒し、幸福感を得ること。

一瞬一瞬を大切にしながら、好きなものに囲まれて過ごすこと。


3.北欧生まれの「心地いい」を大切にする暮らし方

公園でのピクニック、海辺で1日中のんびりする、音楽祭に出かける、バーベキュー、サイクリング、何の予定も立てずに友人と一緒にビーチに行く……こうしたことが、デンマーク流の「心地いい」時間の過ごし方の典型的な例です。

どんなにささやかであっても、「目の前にあるものを楽しむ」ことができれば、それは今を精一杯、生きる人生を送ることにつながります。


4.お金がなくても「幸せ」は手に入れられる

「ヒュッゲ」のルーツはデンマークにあります。

北欧のスカンジナビア地方、スウェーデンの南西に位置するこの国は、冬には1日の日照時間が7時間ほどしかなく、平均気温は0度と言う環境にもかかわらず、国連の幸福度報告書では、2013年と2014年には1位、2015年は3位(編集部注:2016年は1位、2017年は2位)と、常に上位にランクインしています。

上位に名を連ねる主な要素としては、ワークライフ・バランス(週37時間労働に加えて、年に最低5週間の休暇)、充実した育児休暇制度や医療制度、男女平等の浸透、低失業率、政治的自由度、低い犯罪率、政治家の汚職が少ないこと、などが挙げられます。

調査対象国の中で、最も税率が高い国の1つであるにもかかわらず、幸福度では常に上位にランクインしています。

つまり、「幸福度」やその背景にある「ヒュッゲ」は、お金には換算できないということ。

モノをたくさん所有することではなく、シンプルで何気ないことに楽しみを見出し、コミュニティーを大切にする感覚を持ち、親しい人たちとの時間を慈しむ姿勢が大切なのです。

その点、デンマーク人は余暇の時間を過ごすことに真剣で、「心地いい」暮らしが何であるかをよく心得ている人たちです。


5.「競い合い」や「奪い合い」はしなくていい!

どんな仕事をしているか、どんな経歴を持つかで、人を評価したりはしない。

いちばん大切なのは、あなたが“幸せを感じながら”過ごせているかということ。

「ヒュッゲ」という言葉は18世紀頃からあり、もともとは北欧のノルド地方の「幸福」の概念から来ています。

イェッぺ・トロール・リネット博士はこれを次のように表現しました。

「安全で安心な居住環境。とりわけ家庭や家族の中で、くつろぎや楽しみを見つけること。例えば、子どもに対して穏やかに愛情を持って接すること。周りの人が強調しやすく、互いに気持ちよく過ごしながら、信頼関係も育んでいけるような、感じの良い振る舞い。豪華でもスタイリッシュでもないけれど、掃除の行き届いた住みやすい家」

もちろん、ヒュッゲに社会階層など関係ありません。

誰もが思い思いに、気軽に実践できるものです。

似たような考え方は、他の国にもいくつか見られます。


  • 日本の「わび・さび」
    …不完全なものの中に美を出すと言う考え方。

  • ノルウェーの「フリルフスリフ(Friluftsliv)
    …直訳すると「自然の中の暮らし(open-air life)」。自然と共存し、自然との調和を楽しみながら暮らすこと。

  • ドイツの「ゲミュートリッヒカイト(Gemütlichkeit)
    …リラックスした居心地の良さ。ヒュッゲとよく似た感覚です。

  • オランダの「ヘゼリフハイト(Gezelligheid)」
    …親しい人と一緒にいる心地よさ。これもヒュッゲとよく似ています。


デンマークの冬は長くて暗いため、デンマークの人たちは、特にこの季節をうつうつとせずに過ごす工夫が必要でした。

冬になるとろうそくを灯し、人が集まってともにくつろいで、時を過ごすようになったのはそういうわけです。


6.「心地いい」暮らしの基本❶ シンプル

「心地いい」暮らしの基本は、ズバリ、「日々の暮らしの小さなあれこれを愛でる」と言う、シンプルな考え方にあります。

デンマーク人は他の国の人たちと比べ、物質的な豊かさへの執着があまりありません。

モノをため込むことよりも、家族や友人との時間や絆を大切にしているからです。

人生で最も価値のあるもの、最も記憶に残る出来事はえてしてお金のかからないものです──公園でのピクニックとか、仲良しの友人とホットチョコレートのカップを手に雪が降るのを眺めることとか。

誰もが生活の中にほんのちょっぴり「ヒュッゲ」のシンプルで心地良い時間の過ごし方を取り入れたなら、みんなもっと幸せな気持ちになり、心に余裕ができて、おたがいにやさしくなれると思います。


7.「心地いい」暮らしの基本❷ スローダウン

スローダウンは、心地良い暮らしの大切なキーワードのひとつ。

速度を緩めることで、自分を取り戻すことができるからです。

試しに一度、電子機器の電源を全て切ってしまいましょう!

ろうそくを灯して、携帯電話などの機器類を全て片付けてしまうのです。

スローダウンは簡単なことではないし、初めは違和感すら覚えるかもしれません。

でも、その静かな時間の中で初めて、私たちはバランスを取り戻し、元気を取り戻し、人ときちんとつながることができるのです。

さぁ、今から20分間、自分とだけ向き合う時間を作ってみましょう。


8.「心地いい」暮らしの基本❺ オーセンティック

「オーセンティック」とは、取り置き耳にする言葉ですが、本来どういう意味があるのでしょうか。

突き詰めていけば、オーセンティックとは本物であること、誠実であること、地に足がついていること。

これは本当の自分であることにもつながります。──自分の喜びに忠実に、自分の価値観に従っていき、誰かから言われたことではなく、自分の純粋な心の声に耳を傾けること。

大切なのは、自分を何かに見せかけようとせず、自分らしくあることだけに集中し、その瞬間にじっくり浸ること。

そうすれば心は解放されて楽になり、自分らしい自分を受け入れ、また人にも受け入れてもらえるようになるでしょう。

端的に言えば、ヒュッゲとは、快適さを見出せない対象をシャットアウトして、安心で安全な場所を作り、時間を共にしたい仲間とだけ、安らぎのひとときを過ごすことです。


9.天気の悪い日にこそ、楽しみのチャンスがある

ヒュッゲとは、どんなに悪く見える状況であっても、それを受け入れることです。

例えば、外がひどい天気の日を想像してみてください──暗くて土砂降りの雨が降っていて、凍えそうに寒い。

でもそんな日こそ、室内で「心地いい」時間を過ごすのにうってつけでしょう?

外の天気が惨めであればこそ、部屋の中であたたかい服に身を包み、毛布にくるまって、映画を見る時間が、よりぜいたくに感じられるのですから。


10.「ヒュッゲ」してみよう❽ 飲み物

お茶とコーヒーはどちらも気分を和らげてくれる飲み物ですが、飲む理由や目的は少し異なります。

お茶は心や体や頭を沈めてくれるもの。

午後の休憩時間や寝る前に飲まれているのもそのためです。

片やコーヒーは、カフェインの即効性で1日を乗り切るエネルギーをチャージしてくれる、スピードアップのためのもの。

お茶もコーヒーも、それぞれの役割において「ヒュッゲ」にふさわしいといえます。

コーヒーショップで熱いラテを手にまったりと過ごすのは、寝る前にハーブティーを飲むのと同じぐらいくつろげるものですから。


11.「ヒュッゲ」してみよう⓭ 人づきあい

私たちはソーシャルメディアと絶えずつながっていることで、満たされるわけではありません。
本当の充実感は、目の前にある時間をじっくりと過ごすことにあるのです。


12.ヒュッゲが教えてくれた「幸せ」のありか

何に幸せを感じるかは人それぞれ異なりますが、より充実した人生を送るためには、一定の要素があるのではないでしょうか。

例えば「大切だと思うことに集中する」というのもそのひとつです。

よりシンプルに、今と言う時間に集中して過ごすことで、自分は何者であるか、何をしたいのかと言うテーマがはっきりと見えてきます。

人は目標を見つけることによってより幸せを感じ、人との結びつきも強めることができるのです。


13.「ミニマリズム」と「ヒュッゲ」の違い

人生の終わりに振り返って思う事は、自分は有意義な生き方をしたか、恩返しをしたか、人に良い影響を与え好きなことに打ち込んだか、家族や友人を大切にし、仲良く過ごしてきたか、ということです。

出世したか、どれだけお金を稼いだかということではありません。

本当の幸せは、外ではなく、自分の中にあるものです。

それを見つけることができれば、あなたは自分の核となる部分を知り、人ときちんとつながり、ゆるぎない人生を送っていくことができるでしょう。


14.「孤独」や「退屈」が現代人に幸せをもたらす理由

少し立ち止まって、昨日の、あるいは過去1週間や1ヵ月の自分を振り返ってみる事は、とてもヒュッゲ的。

それは心の中の聖域を探し当て、安らぎを得ることでもあります。


15.毎日「ありがとう」の練習をしよう

感謝の気持ちを持つことができれば、幸福感は増し、常に幸せを感じていられるでしょう。

感謝する気持ちはまた、活力や前向きな気持ち、他人への共感につながり、ストレス・不安・恐れなどの感情にもうまく対処できると言う研究結果もあります。

「感謝」してみませんか──新しいエクササイズの習慣をつけるような気持ちで。

意識して感謝し、その感情を保つ癖をつけるのです。

たとえば、ありがたいなと思ったことを日記のように記録してみる。

携帯電話のメモ機能に打ち込むだけでも構いません。

瓶を用意して、何かに感謝するたびにキャンディーを入れていくのでもよいと思います。

毎日のように、感謝の気持ちを発信する習慣をつけるのです。

それができるようになったら、次は感謝の気持ちを他人への優しさに変えてみましょう。

ボランティア活動をしたり、友人や家族の手伝いをしたり。

感謝の気持ちを行動で表すのです。

ネガティブ思考や他人への批判を思想になったら、即座に気持ちを切り替えて、何か前向きなことを考えるようにしましょう。

頭に浮かんだ事は全て無意識と言う形で脳にダウンロードされてしまうため、ポジティブな気持ちで頭をいっぱいにしておくことが大切です。

誰かのネガティブ思考に引きずられたり、巻き込まれたりしないように。

たとえば誰かが寒い寒いとこぼしたら、話題を変えるか、ポジティブな返事をするのです。

寒い時こそ、毛布にくるまって、あたたかいお茶を飲んだり、スキーをしたり、雪だるまを作ったりする絶好の機会ですよね、と。

人生がもっと楽しく、生きやすくなります。


16.さいごに

いかがだったでしょうか?

私はこのHyggeが大好きで、愛読しております。

皆様の参考になりますように😌

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『北欧生まれの「世界一幸せなライフスタイル」実践法 Hygge(ヒュッゲ)』
著者:ピア・エドバーグ
訳:長嶺涼
出版:サンマーク出版

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