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リンパのケアを疎かにすると、どうなるのか?

lady's&gentleman、andおとっつぁんおっかさん。
皆様おはようございます。
おこんにちは、おこんばんは。

美容やボディケアにかかわる方々や、
毎日の美容について日々研鑽されている方々には、
なじみのある単語であり、そうでない方々は
『なにそれ?美味しいの?新しいパスタ?』
と思われる方がいるかと思います。
ですが、テレビの美容コーナーでは必ず名前が上がり、
エステでは激しく刺激されて、
『身体スッキリ!』
などと謳うケースが往々にして見られます。

よくある文句として、
『リンパを流して浮腫み解消』
『リンパケアで美ボディを!』
『リンパを流して、弛んだ身体とお別れ!』
といった文言を見かけることが多いかと思います。

ですが、

『リンパは痛めつけないと流れないのか?』
『そもそも、リンパって何?』
『流した方が良いの?』
という、
『美意識高めの美容に気を使いたい!』
といった崇高な志をお持ちの、大人の階段を上り始める皆様へ、
今回はリンパについてのお話を捧げたいと思います。
はいレッツゴ!


そもそもリンパとは?

リンパ系は、リンパ器官(リンパ節、リンパ管、胸管など)からなる複雑なシステムで、リンパ液の生成及び、組織から循環系への移動に関与し、免疫系において大きな役割をはたします。

リンパ系には以下の3つの機能があり、これらは相互に関係があります。
・組織から余剰になった液を取り除く
・消化吸収された脂質を循環系まで運ぶ
・免疫担当細胞(リンパ球、単球、抗体を産生する形質細胞)の産生
リンパ液の元は毛細血管から滲出した血漿成分が細胞間隙の組織液となったものです。
簡単に言うと、毛細血管から栄養と酸素を細胞に運び、老廃物を血管やリンパ管に運ぶ、細胞間の体液ネットワークです。
血漿は毛細血管動脈圧によって毛細血管から押し出され、細胞間質液となります。
ほとんど(80〜90%程度)の血液ガス電解質を含む水分は膠質浸透圧によって血管内に戻りますが、全体のボリュームの10〜20%程度のタンパク質や老廃物などはを含んだ細胞間質液はリンパ管に流れ込み、管内リンパとなります。
そして、リンパ系によって循環系に戻されることになるのです。
要するに、リンパ管内のリンパ液はリンパ系にとりこまれた組織液そのものです。

リンパ液

リンパは、毛細血管から浸出した一般にアルカリ性の黄色の漿液性の液体であり、血漿成分から成ります。
一般に『リンパ液』とも呼ばれます。
細胞間を流れる細胞間質液とリンパ管の中を流れるリンパ液はその濃度が違うが基本的に同じものであり、
広義のリンパ液は細胞間質液とリンパ管内のリンパ液を含み、
狭義のリンパ液はリンパ管の中のリンパ液を示します。
タンパク質の含有量は血管内のほうが多く、
膠質浸透圧は血管内で約28mmHg、血管外では約8mmHgと圧差があり、
細胞間質液中の水分はこの圧差によって静脈に水分、電解質、血液ガスが戻り、
筋肉の動きにより分子量の大きなタンパク質やウイルスなどの異物等がリンパ管に吸収され管内リンパとなります。
主な細胞成分はリンパ球ですが、末梢のリンパ管にはリンパ球はほとんど含まれず、リンパ節を経るほどその量は増加していきます。
リンパ管の下流域での出血が存在するとリンパ内に赤血球が含まれることがあります。
消化管からのリンパは脂肪球を含み、乳白色を呈するために乳糜(にゅうび)と呼ばれます。
リンパはリンパ組織から全身にリンパ球を遊走させることに関与しています。
毛細血管の透過性が亢進するとリンパの生成は促進されます。
凝固因子であるプロトロンビンが含まれるため生体外では凝固するが、
血小板を含まないため血液と比べその凝固能力は低いです。
リンパ節でのリンパの流れは輸入リンパ管→辺縁洞→中間洞→髄洞→輸出リンパ管となります。

リンパ球

リンパ球は、脊椎動物の免疫系における白血球のサブタイプの一つです。
リンパ球には
・ナチュラルキラー細胞(NK細胞とも、自然免疫、獲得免疫の細胞性免疫、細胞傷害性において機能する)
・T細胞(自然免疫、獲得免疫の液性免疫、細胞性免疫、細胞傷害性において機能する)
・B細胞(獲得免疫の液性免疫、抗体産生を担う)
があります。
これらはリンパ中で見られる主要な細胞種であり、そこからリンパ球と呼ばれています。

リンパ管

チューブ状の管はリンパ液を血液に戻し、最終的には、血液から組織液が作られたときに失った分量を補います。
これらの流路はリンパ管(リンパ腺)と呼ばれています。
リンパ管の一般構造は血管の構造をベースとしています。

リンパ液の導管系は大まかに言って2種類の管からなる。
起始部リンパ管として専ら組織液からリンパ液を集める機能をもった前リンパ管あるいは毛細リンパ管が一つ。
もう一つはリンパ液(管内リンパ)を流れさせる大リンパ管である。

心臓血管系と違ってリンパ系は閉鎖系ではなく、中枢ポンプももたない。
リンパ液の流れは蠕動、弁、近くの骨格筋が収縮する際の圧縮作用、動脈の拍動による。これらによる圧力は弱いにも拘わらず流れは起きる。

リンパ本幹

リンパ本幹は、右リンパ本幹と胸管の2つの流路があります。
右リンパ本幹は、右上半身のリンパを集める1~3cmのリンパ本幹です。
内頸静脈と鎖骨下静脈の合流部に右静脈角があり、ここで静脈に合流します。
胸管は左上半身と下半身のリンパを集める全長35~40cmのリンパ本幹です。
左右の腸リンパ本幹と腰リンパ本幹が第2腰椎の前方で合流してできたものが乳糜槽(にゅうびそう)です。
この乳糜槽(にゅうびそう)が上行して胸腔に入ることで胸管となります。
掻いた後などに傷口から染み出すこともあり、若干べたつき、鉄のような臭いがするのが特徴です。

なぜリンパを流す必要があるのか?

さて、
『なぜリンパを流すのか?』
と言う事ですが、そもそもリンパのお話自体が近年盛り上がっている状態です。
それまでの時代では、リンパなんて認識されていなかったのですから。
ここでは、リンパ施術の歴史が積み重ねられ、そこで得られた事実をメリットデメリット形式で紹介していきます。

メリット

・老廃物や余分な水分を排出する
リンパ液は、老廃物や余分な水分を運搬する役割を担っています。
リンパの流れが滞ると、老廃物や余分な水分が体内に溜まってしまい、むくみや冷え性、疲労などの原因となります。
リンパを流すことで、これらの老廃物や余分な水分を排出することができます。

・免疫力を高める
リンパ液には、免疫細胞が含まれています。
リンパの流れが滞ると、免疫細胞が体内にうまく行き渡らず、免疫力が低下してしまいます。
リンパを流すことで、免疫細胞を活性化させ、免疫力を高めることができます。

・便秘を解消する
腸の周りにもリンパ管があり、リンパを流すことで腸の動きを活発にすることができます。

・美容効果
リンパの流れが滞ると、顔や肌のむくみやたるみ、くすみなどの原因となります。
リンパを流すことで、これらの症状を改善し、顔や肌をすっきりとさせすることができます。

・リラクゼーション効果
リンパを流すマッサージは、副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせる効果があります。
ストレス解消や疲労回復にも効果的です。

デメリット

・一時的な効果
リンパを流すことで得られる効果は一時的なものです。
継続的にリンパを流すことで、効果を維持することができます。

・痛みを感じる場合がある
リンパマッサージは、痛みを感じる場合もあります。
特に、老廃物や余分な水分が溜まっている場合は、痛みを感じやすいです。

・専門知識が必要
リンパを効果的に流すためには、リンパの流れに関する専門知識が必要です。
自己流でリンパを流すと、逆に体調を崩してしまう可能性もあります。

まとめ

リンパを流すことは、健康や美容、リラクゼーションに多くのメリットがあります。
ただし、効果は一時的であり、痛みを感じる場合もあるため、注意が必要です。
効果的にリンパを流すためには、専門知識が必要となります。

どこのリンパをどう流せば良いか?

ここまでで、リンパについて、だいたいのことが理解できたかと思います。
では実際にどうすればいいか?という点について、解説していきます。

リンパを流す部位

重要な部位は太字にしておきます。

頭頸部

耳介前リンパ節 : 耳の後ろにあります。
耳介後リンパ節 : 耳の後ろにあります。

浅頸リンパ節 : 首の側面にあります。
深頸リンパ節 : 首の深部にあります。
後頭リンパ節 : 後頭部にあります。
咽頭リンパ節 : 咽頭にあり。

上肢

腋窩リンパ節 : 脇の下にあります。
肘窩リンパ節 : 肘の内側にあります。

前腕リンパ節 : 前腕にあります。
上腕リンパ節 : 上腕にあります。

胸部

鎖骨上リンパ節 : 鎖骨の上にあります。
鎖骨下リンパ節 : 鎖骨の下にあります。
気管支リンパ節 : 気管支の周りにあります。
肺門リンパ節 : 肺門にあります。

腹部

腹腔内リンパ節 : 腹腔内にあります。
腸間膜リンパ節 : 腸間膜にあります。
腰背リンパ節 : 腰背部にあります。

下肢

鼠蹊リンパ節 : 鼠蹊部にあります。
膝窩リンパ節 : 膝の裏側にある。
下腿リンパ節 : 下腿にあります。
大腿リンパ節 : 大腿にあります。

流す部位については、概ね以上です。
ですが、気を付ける事もいくつかあるので、ご紹介します。

注意点

・リンパ節を直接刺激しない
・炎症がある場合は避ける
・無理に行わない
何事も無理やりやるのはよろしくないので、気を付けましょう。

リンパを流す方法

リンパを流す方法としては、下記の通りです。
・セルフマッサージ
・リンパドレナージュ
・リンパ機器の使用
・運動
以下にそれぞれ解説していきます。

セルフマッサージ

入浴後など、体が温まっているときに行う
オイルやクリームを使用する
ゆっくりと、リンパの流れに沿ってマッサージする

リンパドレナージュ

リンパの流れを専門的に学んだ施術者によるマッサージは、
セルフマッサージよりも効果が高い

リンパ機器の使用

リンパ液の流れを促進する機器
セルフマッサージやリンパドレナージュと併用すると効果的

運動

運動と一言で言っても、筋肉を動かすことでリンパ液の流れを促進します。
ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動だけでなく、
筋肉をしっかりと収縮させる筋トレなどの無酸素運動も必要です。

まとめ

リンパの流れを整えることが、どれだけ重要か。
なんとなく理解して頂けたかと思います。
ですが、それでも流さないあなた。
流すことで得られる恩恵よりも、自分らしさを保とうとする意志は尊敬します。
世の中にはやらないと分からないことが非常にたくさんありますので、
やらないと決めたあなたは、ぜひともその意志を生涯貫いていただきたい。
また、やると決めたあなた。
お身体に悩みを感じない生活への歩みを進めたあなた。
いらっしゃいませ。
共にストレスフリーな人生にしていきましょう。

では私の場合は?(PR)

実は手技の中にも極力入れています。
なぜかというと、『体液の循環』をフォーカスしていまして、
各種の『ポンプ手技』を用いるためにも、リンパの流れは確保するようにしています。
体液というと、主に脳髄液、リンパ、血液です。
また、モダンリンパドレナージュをメインで行っておりまして、
フランス式の手技を多用することが多いです。
ですので、リンパ流すだけで肩こり腰痛が…
おっと、誰か来たようだ。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
ここまで読んでいただいた方にお知らせです。
『いいね』していただき、ご来店して頂いた方限定で、
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ではまた次回、お逢いしましょう。
See you next.

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