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2022/1/26 らんたん(人を照らす、導くもの)

著者の母校の創立者が主人公。
時代を動かした偉人との交流も含めた一代記。(小説なのでフィクションもあるとのこと)
明治維新から戦後までの激動の時代をバイタリティと哲学を持って周りを引っ張っていった河井道と登場人物の物語を楽しめた。
自分とは接点がないが、地元の学校の創立直後彼女が関わっていたというのも興味を引いた。

自分は地方出身、公立の学校しか過ごしたことがなくて学校の勉強=受験勉強としか考えず生きてきた。
お受験とか中受とかは大学入試のためでしかなく
進学実績で学校を選ばないなら何のために受験するの?と正直なところ疑問に思っていた。
私学は理想の教育論を持った人が興しているわけで、受験勉強以外の学びがあるということを知ったのは大学入ってお受験経験者と交流するようになってから。
寄付(ノブレスオブリージュ)の概念、ディベート等
20代になってから自分が初めて知った世界を思春期、それよりも前に知っていて享受している、教育理念の基に根付いた愛校心(ある種の洗脳?)。
学校の勉強だけじゃない、とはわかっていたけれど、勉強と趣味しかなかった自分と比べて、それらは言うに及ばず私学の人間教育を受けた彼らの人としての余裕のようなものに触れると、改めて教育は財産だとしみじみ思う。

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