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2017/9/24 スコーレNo.4(誰もが通る道の先に)

宮下奈都の小説は暖かくて優しい。
ダウナーな気分の時に、心の中にすっと入ってささくれ立った心をそっと鎮めてくれる。

七葉にコンプレックスを抱いている麻子。
愼に想いを寄せているが、七葉が気になって愼も麻子のことを想っているのに気づけない。
コンプレックスに振り回されて空回りしていた麻子が、仕事を通して自分の軸を見つけ、古傷を昇華させた後に現れた茅野さん。
人生の課題を乗り越えたご褒美みたいだと思う。

個人的にNo.3とNo.4が好き。
読み終わったけど、借り直して繰返し読んでいる。
自分の中のベスト5に入るかも。

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