CyberPunk2077がエモかった話
つい先日、PC版のCyberPunk2077をクリアしたもので、
その感想をどこかに書きたくnoteを初めたShadowm_ですはい。
というわけで感想を書き殴ってくわけですが
当然本編のネタバレが大いに含まれるため、購入を迷ってる人はとりあえず本編を遊んでいただきたい
では
まず、エンディングですが、
節制エンドというものらしいです
パナム率いるアルデカルドスと共にアラサカ本社に下から失礼、「神輿」に侵入というシナリオです。
サブシナリオは一通りこなしていて、
後で調べてみたらほぼすべてのエンドの条件を満たせていたらしいです。
全編通して男女問わず魅力的なキャラばかりでしたが、
やっぱ、ジョニー・シルヴァーハンド。
自分にとってのサイバーパンクは頭の中の相棒、このジョニーとのバディ物としての話に落ち着きました。
(ルートや進め方、個人の観点によってはジョニーは特に印象が変わるらしいのがまた面白い)
キアヌ・リーヴスがモデルのこのジョニー、
ご存知のとおり本編で主人公Vの頭の中で同居する方で
ライブで銃をぶっ放し、酒好きで粗悪で乱暴、アラサカという企業が大嫌いすぎるあまり爆弾で特攻仕掛けるテロリスト…
とまあとんでもねェヤツなわけで
反面、自分のVのライフパスはコーポ。
元アラサカの職員で、ステータスもハックやエンジニア、いかにもなインドア派。極力戦闘は避けるし、穏便に済む事が大前提。
まあ合わんよな
ジョニーとの最初のコンタクトは皆さんも頭を叩きつけられたかと思いますが
俺のほうが痛かったね間違いない
一方で数少ない共通点としてアラサカに全てを奪われたという点では俺もジョニーもアラサカぶっ殺精神が整っていたのもあり、ジョニーの言い分は割と理解できる点もあり、
正直本編ではジョニー主導で話が進んでいたのはありました。
選択肢にちょっと迷った時に意見を言ってくれるので
そんなこんなで頭に住まうやべーやつにひっぱられながら荒事に巻き込まれて行くいわゆるジャイヤンとスネ夫みたいな関係でした。
自分の本編の進め方としては、ゲームの目的である、ジョニーとの決別なのですが、自分は半分正直諦めながら進めてました。
話が進むにつれ頭からジョニーを剥がすことの難しさ、現実味の薄さ、引き剥がす事のリスクのデカさがどんどんと露見していき、
これは無理だ、せめて小さくてもいいからV(俺)が生きた証をなるべくたくさん残そう
と思うようになり、それもあってサブイベが捗ったのもありました。
自分としてもこのプレイスタイルはロールプレイがしやすくはあったんですが、冷静に考えたらジョニー、
なんでお前アラサカに喧嘩売ったん?
ってのが疑問で上がってて
たしかに彼女連れてかれたのもわかるけどそもそも喧嘩を売るような事ばかりしてた結果なんとちゃう?と個人的に根幹の部分がイマイチフワッとしてて(ムカつくから煽ってた止まりに感じていた)
ジョニーという人間を追えば、アラサカを嫌う根幹の理由を何か知れるんじゃないかと思っていました。
家族を奪われた?人生をめちゃくちゃにされた?
そういう具体的な出来事があったんじゃないかと
結果として分かったのはジョニーは決して自分を曲げず、おかしいと思ったものは訴えずにはいられない、ただただそれだけという印象でした。
文字にして起こすと薄い、実際動機としてはちょっと弱いかもしれない
ただアラサカは事実、人の人生を好き勝手できる立場にあってこの残酷な食物連鎖は絶対にひっくり返らない、劇中ほぼすべての人はおかしいと気づいていても仕方ないと諦めていた。諦めざる終えなかった
V自身もアラサカの職員でありながらも搾取される立場にはあって、それでもなお現状より最悪になる事を避けるために従っていた訳で(この辺は実際無意識にプレイスタイルにも出てた)
でもジョニーだけはリスクを省みず自分を貫くことを決して曲げていなかった。
ただそれだけではあったけど、ただそれだけは貫き通していた、そのジョニーという人間の生き様が
もうとにかくカッコよかった
だから話が進むにつれ、ジョニーを頭から引き剥がすことができるかもしれないと分かったとき、
本当にそれでいいのかと思った自分が実際居て
ナイトシティの頂点になるという漠然としてアラサカは憎んではいるけど別に何をするわけでもない自分より、ジョニーという自分を貫き通せる男のほうが、面白い世界になるんじゃないかと薄々感じていました
だから正直途中からジョニーに受け渡すことに関しては抵抗はほぼ無かったんですよ、多分少数派でしょうけど
そんな中、ストーリーを進めているとジョニーに「俺はお前に身体を返そうと思ってる」と言われたとき、初めて理解ができなかったんですよ。
解釈違いを起こしたんです(クソ雑魚語彙力)
反面、Vたる自分はジョニーのスタンスに近い行動を取るようになっていて、
見事に人格コンストラクタの侵食を感じていたわけですよ
完全に無意識でしたけどね、すげぇな
そんなこんなで頭に刺さってるRELICさんが暴れてきてこれもうアカンわそろそろ決めなさいなというタイミング
アラサカの人間、ハナコを信用するか
ジョニーの元テロ仲間、ローグ達と協力するか
パナムの居るアルデカルドスに助けを求めるか
すべてを諦めて机の上の自動拳銃でペルソナを召喚するか
の4択を迫られるわけで、
まずハナコとペルソナは無いなというのは決まってて
パナムかローグかどちらかに頼ることになりました
本編通してVが生きた証を残したいというスタンスがあったので、
ジョニーきっかけで知り合ったローグではなく、
V自身の行動によって友好関係を結んだアルデカルドスのメンバーに助けを求める事にしました。
ジョニーはパナムを巻き込むのはやめたほうがいいと言いましたがそれでもアルデカルドスに頼る形に
いや、ホンッットにアルデカルドスの皆様すみません。
いやもうソウルのところはマジでキツかったわ
カタキにスマッシャーの野郎ををスマッシュにしてやったわ
そうして【神輿】に侵入、したのはいいけど、
「アカンでVはん、アンタの身体もうジョニーにほぼ切り替わっとるわ、ジョニー切り離してVが戻っても免疫がお前自身を攻撃して死ぬで、もって半年くらいやな」という事実を告げられる
反対にジョニーは消えるのではなく意識をネットワーク上に移しその中で永久に過ごす(事実上の死)という事
どうしょうもないという事態の説明を受けながらふと思ったのは
身体がジョニーのモノになってるなら、ジョニーの意識が身体に戻れば長生きできるって事よな?
という説に気づく
最初から決めていた通り、ジョニーに身体を渡し、自分が電子ネットワーク上に行く決断に
正直決めていたのもあって、結果そっちのほうが良さげ、全部が良い終わりにできないのならすこしでもマシな結果を選びたかったので抵抗も正直なかった。
なのにジョニーはそれを止めようとする
「ここまでやってきたのに諦めるのかよ」
「俺を殺すのが怖くて自分を消すのか」
色々と言葉を投げかけられたけど正直揺らがなかった。決めていたので。
ただ
「俺はお前の事が心配なんだよ」
この一言だけは違って
自分の中のジョニーは自分第一、人のことを考えるようなやつでは無かった、ここまでは。
ふと思い返すとジョニーはVの身を案じるような言葉を何度も投げかけてたことに気づき、
アラサカに喧嘩を売ったのも搾取される人々に希望を与える為であることに気づき、
ああ、ジョニーって男は、不器用だけど、俺が思ってたよりもずっと良い奴なんだなって気づいた
もしかしたらこのまま身体を渡すのは、むしろ残酷なことなんじゃないかと思えるほどに
思わず少し動けなくなってしまったけれど、
でも、だからこそ現実に残るのはジョニーであるべきだという決心に変わった。
そんなこんなで現実のVの中にはジョニーが残り、その後の話に、
ナイトシティを出ていく決断をしたジョニー
アラサカはハナコとの協力の件もありやってきたツケを払う事になっているらしく、やっかいな爺さんはすでにポックリと逝ってる訳で、放っといても収束しそうな流れ
何故か出ていく前にジョニーは墓参り向かう
場所はV(俺)の親友、ジャッキーの墓地。
Vとして心残りが無いようにって事か!
カァーッ!やっぱ良く出来た子だよお前は!(親心)
と思っていたものの
クエストマーカーが指したのはジャッキーの墓ではなかった。
誰もいないはずの奥のお墓。
なんか変だなと、ジョニーの知り合いが実はここに居て…?と思ってマーカーに従って移動。
そこはV(俺)の墓だった。
正直考えもしなかった。Vの肉体は現実世界に残ってて、電脳世界に意識だけ向かったVを弔う人なんて居ない訳で
ジョニーだけがそれが可能な人物だった。
エッッッッッモ(本題)
声出たわ(実話)
そして、ジョニーはナイトシティを去る。
Vの顔には似合わないジョニーのサングラスが、この時ばかりはすごく切なかった。
唯一の心残りで
スタッフロール中に、ヴィクター・ローグ・ジュディ・リバー・タケムラ、劇中の色んなキャラからの電話が来る中、
事態を知っているからこそ誤解しているパナム、
この誤解だけはなんとかして解きたかった…
PS4じゃ動かねぇとかバグが多すぎるとかで
初動こそ盛大にズッコケたこのCyberPunk2077ですが
ココ最近やったゲームで最高の世界観とストーリーだったと思います。
ここまで長文失礼しました。
ありがとうございました。
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