自虐って他人も傷つけちゃうのね

　基本的に僕ってすごくネガティブ思考で。なんで自分って生きてんだろ。生まれた意味あんの？生きていく意味なくね？って感じで、よく自分と追いかけっこしてるような人間なんですが、最近その考え方に変化があった感じなんですね。良い意味で。なので、今回はその変化を記録しておこうかなと思って書いております。

　以前までの自分は何をするにも自信がないというか、何をどんなに頑張っても物足りない感じがするというか。良い意味で受け取れば、ハングリー精神旺盛って感じなんですが、そんなきれいなものではなくて。できない自分に、なんかこう腹が立ってくるんですよね。

　要するに、目標が高いってやつで。自分の身の丈に合っていないような目標を設定して、自分を奮起させてできない自分を糧にさらに頑張るみたいな感じの人間だったんですね。なので、僕を支える推進力は負から生まれたエネルギーに支配されていたわけです。

　自分的にはそうするほうが楽というか、燃える！っていう感覚を持っていたんですけど、どうやらそれ上手くいかないみたいなんですね。いや、上手くいってないんですよね、実際。そして、その考え方というかモチベーションに依存して僕はさらに奈落に落ちていき、現在の自分に至ります。

　で、今日大事なのはその方法の何がダメなのかっていう話なんです。ここまでだらだら書いてきたので先に結論を申し上げると、この方法って他人に迷惑をかけちゃうんですね、うん。

　僕は超ネガティブ人間なので、自虐ばっかりしてます。何をするにも自分を責めて、上手くいってもいかなくても自分を責めて、ただ生きてるだけの自分を責めて、そうやって他人から自分を守っていたんです。自虐することで自分の殻に籠って、他人からの攻撃を受けないようにひたすら逃げていたんです。自虐をしてる自分って、他人から見るとすごく気持ち悪くて、これ以上責めると気の毒だなとか思うレベルで僕は自虐るので、あんまり責められた経験がないのです。僕は誰かの常識を押し付けられるのが嫌で、嫌で嫌で仕方がなくて、僕は自分を守るために自虐ってるんだな、って最近気づきました。いや、正確に言うと結構前ですけど。そんなのはどうでもよくてですね。自虐してる姿とか言葉を見せるのって他人を悲しませてるような気がするんですね。多分これ、僕の自意識過剰なだけかもしれないですけど、いや多分そうなんですけど、そうやって考えたほうが都合が良いのです。だって、本来僕は他人を責めたり迷惑をかけたりしないために自虐をしていたのに、いまやその方程式が崩れかけているんですもん。それに、気づいちゃったんですよ。いや、えらいぞ自分って褒めたくなるくらいに僕の中では大発見なのですよ、これ。

　僕は矛盾を嫌うきらいがあるのでこれを発見した時に、自分がすごく許せなくなって、また自虐に走ろうとしてたんですけど、すかさずもう一人の自分が助けてくれました。いや、それがダメなんだってって。笑いながら言ってくれました。その時はそのくらいラフに思ってくれた自分に感謝しながら、この大発見をここに残しておきます。

　いや、大した発見でもなんでもないんですけどね。自虐するくらいなら、ここまでできたねって自分をほめる方向性で今後は生きていこうと思います。

　その方が楽ですから。生きることが苦しいのは僕の中で明らかな結論なのですが、すこしでも肩の荷を下ろして生きていこうと思えるような発見でしたとさ。

おしまい。