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読書記録 2022年1月

 どうも、斜陰です。

 今回は2022年1月に読んだ本とその感想を簡単に紹介していこうと思います。個人的にこの1月は学業が忙しく、なかなかゆっくり時間を取れない中で少しでも気分転換したいと思い、久しぶりに恋愛物をいくつか読みました。普段はミステリー小説や暗いテーマの本ばかりを読んでいて、恋愛物を読むことはあまりありません。というのも、青春を感じるような恋愛を現実で体験することも少なくなり、そういうのを読むのはもうしんどいと思っていたからです。僕は作品の影響を割と受けやすい体質なので、読んだ小説の影響を受けて、自分の心が閉鎖的になっているのを感じながら毎日を過ごしていました。そういうのを晴らすためにも気分転換がてらに「大学生 恋愛 おすすめ 本」のキーワードで読む本を探しました。気になるタイトルがいくつかあるなかで、ネタバレ無しのレビューを流し見していくと、乾くるみさんの「イニシエーション・ラブ」が目に留まりました。恋愛物ではあるものの、ちょっとしたトリックが隠されているというレビューに惹かれ、電子書籍にて購入しました。シリーズ本となる「セカンド・ラブ」も1冊目が面白かったので、引き続き読ませていただきました。あらすじ等は各ストアやwikiにお任せするとして、個人的な感想を少し以下に残しておきます。


「イニシエーション・ラブ」乾くるみ
 A面とB面に分かれている作品。B面をよんでいる途中から妙な違和感を感じていたが、最後の2行ではっとなった。のちに考察サイトなどにも目を通し、何度も驚かされた。また、タイトルにある「イニシエーション」すなわち通過儀礼としての過程が印象的だった。スマホなどのなかった時代の恋愛は、まさにこんな感じだったのかと個人的には新鮮に感じることも多く、またいつか日を置いて読み返したい。


「セカンド・ラブ」乾くるみ
 先ほどの「イニシエーション・ラブ」が面白かったので、シリーズ続きであるこちらも読了。工場勤めで天涯孤独の身にある主人公と合コンで出会ったお嬢様で大学院生のヒロインの話。途中まではこの二人が幸せに向かって順序を踏んでまっすぐに進んでいく様子を割と純粋に眺めていたが、やはり物語に変化は訪れ、またしても最後の章で驚かされることになった。僕は伏線をきれいに回収していくタイプの構成が好きなのだが、この本は伏線が乏しい中で最後の章でこの恋愛に潜む種を明かしており、やや強引な終わらせ方にも感じた。(僕の伏線回収能力が低いだけなのかもしれない)ただ、結果的にはその辻褄は納得のいくものであったし、何より改めて女って怖い。そう思わされる作品であった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。 皆様から頂いたサポートは今後の自己研鑽のために使わせて頂きます。 僕の書いた文章で何か少しでも感じていただけたら、僕にとってこれほどうれしいことはありません。