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Hey, f***ing Japと呼ばれた経験

お世話になっております。社畜と申します。ご覧いただきありがとうございます。全く金融と関係ないこと、かつ雑筆ですが、せっかくですので書きたかったことを書かせていただきました。

現在アメリカで人種差別の問題が大きく取り上げられていることを皆様もテレビやSNSを通してご覧になられたのではないでしょうか。アメリカでは人種差別は昔から定期的に大きく取り上げられることがあります。今は時代も時代で、SNSやスマートフォンの普及により私みたいな多くの一般人が情報を簡単に発信できるようになったこともあり、一層問題として取り上げられているように思えます。(勿論、このように問題視されて解決に向かうことは良いことだと思っています。)

日本で暮らしていれば人種差別について考える機会などあまりないと思います。黒人の方々の人権については焦点が当たっているので、それについては皆様もよくご存知かと思います。せっかくですから私が学生の頃感じた人種の壁について今日は書きたいと思います。

私がいた小学校というのはかなり様々なバックグラウンドを持った家庭の子供が集まっていた学校でした。アメリカ人もメキシコ人も中国人も韓国人もいます。当時、アメリカの現地校の歴史の授業で過去の戦争について教わることがありました。第二次世界大戦の真珠湾攻撃について学んでいた時のことです。私が居るということもあり、先生も気を遣って話してたのがわかりますが、子供は無邪気ですので、「日本人はひどい」「怖い」など言いたい放題です。これまで仲良くしていたクラスメイトから色々と言われることは悲しかったですが、事実ですから何とも言えない。周りからも嫌な視線が集まってきていたその時、それを察した白人のおばちゃん先生が教科書を読むのをやめて、仰った言葉を私は今も何となく覚えています。

“America and Japan did have a war in the past, but that does not mean we are enemies now. I mean, do you think (社畜の本名) will attack me now because I’m American? I don’t think so. That’s why you don’t judge people by their race.”
簡単に言うと、「過去アメリカと日本は戦争をしたことは事実だが、だからと言って今は敵ではないし、社畜君がいきなり私をアメリカ人だから攻撃してくると思う?そんなことはないと思うし、だから人種で人を判断してはいけないのよ」のような意味になります。

小学生は無邪気ですが、正直なので皆まあそうだよなという雰囲気になり、一件落着でした。あれ?タイトルのHey, f***ing Japはいつ言われたの?というご質問にお答えすると中学校になってからです。

中学校は少し荒れた地区の学校に通っていたのでヤンキーみたいな生徒も多かったです。私は当時身長が170ぐらい既にあったこともあり、何となく他のアジア人の生徒と一緒に居ると目立つことが多かったのかもしれません。最初大柄なヤンキー達にHey, f***ing Japと声をかけられた時はかなり焦りましたし、顔がマジすぎてめちゃくちゃ怖かったです。「てめーの親もカミカゼなんか」「腹切りしてくれよ」など言いたい放題で黙って立ち去る事しかできませんでした。

何でこんな事言われないといけないのか、とすごく悩んだ時期がありました。親には相談できず苦しい時期でしたが、時間が経つにつれ、私も反応しないようにしていたので、あまり言われなくはなったものの、卒業まで続きました。

当時私は何もできなく、卒業や帰国という狭いコミュニティからの脱却を待つだけだったのでまだ何とか耐えられました。学生でしたし、比較的直接受けた影響は少ないです。(ちなみに父親は身長が185センチあって顔つきもいかついので、空港で今でも毎回入国審査や検査の時に止められています)

何が言いたいか正直イマイチまとまっていませんが、要するに日本人も他人事ではないということですね。早く差別なき世の中になるといいですね。


余談ですが、私が通っていたアメリカの学校では授業ことに教室移動があり、その時に意気投合したアダムという名前の大柄な白人の生徒がいました。彼と昼を食べている時に例のヤンキーどもに例のHey, f***ing Japという絡みが始まったのですが、アダムがすかさず「He's not a f***ing Jap, he's a good f***ing Jap」といい思わず笑ってしまいました。彼とは今でもFacebookでやりとりをするぐらいには仲がいいです。

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