鯱鉾

はじめましてシャチホコです🐠基本的に備忘録が主です。気になったことをコンパクトにまとめ…

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はじめましてシャチホコです🐠基本的に備忘録が主です。気になったことをコンパクトにまとめていきます。 趣味は読書と映画鑑賞

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古典嫌いでも読める『業平』

高橋のぶ子の伊勢物語小説『業平』。一言で言うなら、とても読みやすい。古典が苦手な学生さん、古典が嫌いなまま大人になってしまった人でも気軽に読める作品だと思う。以下、まとめ⬇️ 『業平』は“負け組”の物語 在原業平自身は天皇の血を引く家系で、小説では生涯を歌と恋愛に費やした趣味人間として描かれている。出世街道とは無縁の人生を送った“負け組”業平だが、そこから学ぶことも多い。 業平の生き方マニュアル 1 趣味に生きる 業平の美貌と並ぶ最大の武器は歌だ。どんな人間も業

    • あけましておめでとうございます🇯🇵

      年末は鬼のようなスピードで過ぎていったので、記憶がほとんどありませんが #やってみた 楽しそうなタグを見つけたので、参加してみました。 私の「やってみた」はシンプルに断捨離です。コロナをきっかけに住環境を見直すことにしました。捨てた物は主に 食器 衣類 プラスチックの入れ物 缶箱 ジャム瓶…など 生ゴミ、リサイクルゴミは常に意識して捨てているけど、それ以外のゴミは無意識に溜め込んでいることがわかりました💧問題はここからで、物を減らす(規模を縮小させる)まではいいけど

      • 『鬼滅の刃』浅草と凌雲閣

        『鬼滅の刃』に出てきた凌雲閣(りょううんかく)と当時の浅草が気になったので、軽くまとめてみた。 明治23年(1890年) ウィリアム・k・バルトン設計で浅草に建設。関東大震災で崩壊し、爆破解体される。 最上階には30倍の倍率を誇る望遠鏡があった(江戸川乱歩の『押絵と旅する男』にも出てくる)。建物の中心にはエレベーターがあり、各階には物産を売る店舗が入っていた。 明治24年(1891年)7月 日本初のミスコンが開催される。1位になったのは新橋・玉川屋の玉菊という芸妓 娯

        • 今度は、高樹のぶ子さんの『業平』を読もうと思います。それにしても最近、地震が多い!また大きな地震が来ないことを願います。

        古典嫌いでも読める『業平』

        • あけましておめでとうございます🇯🇵

        • 『鬼滅の刃』浅草と凌雲閣

        • 今度は、高樹のぶ子さんの『業平』を読もうと思います。それにしても最近、地震が多い!また大きな地震が来ないことを願います。

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        • 美女
          3本
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        記事

          『金魚姫』

          夏の出店の金魚すくいでリュウを拾ったことから始まったファンタジー小説。仕事で悩む人に読んでもらいたい一冊 主人公 江沢潤 彼女との給料格差に悩んで転職するが、ブラック企業ゆえに散々な目に遭う。潤自身も自覚しているが、営業に向いていないのに給料の良さに釣られて前職と同じ営業を選んでしまう。インチキな仏壇や仏具を売る会社なんざ誰も信用しないため、門前払いや罵詈雑言を浴びせられ精神的に疲弊していく。それと同時に彼女とも疎遠になってしまう。 それから潤の生活は更に荒れていく。市販

          『金魚姫』

          江戸川乱歩『白昼夢』

          人間の独占欲は怖い… 江戸川乱歩は探偵もので有名だが、個人的に恋愛もののほうが好みだ。短篇集に収録されていた『白昼夢』『人間椅子』『押絵と旅する男』など、人間の恋愛感情を描いた作品は実に魅力的だ。 思春期に憧れるような砂糖菓子のような純愛とは違い、乱歩は人間臭い純愛を見せてくれる。愛するが故の暴走、それらも純粋に愛情を求める行為の結果だったりする。乱歩の作品は最初は変態性が目立つが、読んでいくうちに人間の哀しい性(さが)を見せつけてくる。 たった8ページの話でも伝わって

          江戸川乱歩『白昼夢』

          秋に金魚

          9月は自分にとって中途半端な月だ。夏が終っているのに、夏の延長のような気がして夏気分が抜けない。彼岸花を見て「そろそろ秋なのか」とは感じてはいるけど 今回は本屋で金魚関連の本を買ってしまった。秋なのに🍁 荻原浩の『金魚姫』と金魚のミニ図鑑 文庫の表紙の絵が気に入ったのと内容も面白そうだったので即決。子供の頃から金魚が好きな自分にとって、金魚の図鑑や絵は何時間も見ていられる。 しかし、本屋も禍々しい所になったもんだ。不祥事を起こしたメンタリストDaiGoの本は消え、代わ

          秋に金魚

          「風立ちぬ」に見る“結核と美”

          かつて結核はヨーロッパの貴婦人にとって理想的な死に方だった。理由は「肺結核にかかると食欲不振や体重の減少によってほっそりと痩せ、肌が青白くなり、美しさが強調されるから」らしい。 「風立ちぬ」に出てくる菜穂子の花嫁姿 雪降る夜に提灯の灯りに照らされて歩く菜穂子の姿には、この世の者ならざる美しさがある。儚く生気を感じない、まさに昔の女性が憧れた“結核にかかった美”が表現されているように見える。しかし、同時にムンクの「病める子」を思い起こさせるシーンでもある。視聴者の多くは彼女

          「風立ちぬ」に見る“結核と美”