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人間って何なのか。

もし、もしもなんだけど。
もし、「あなたの命は長くありません。」って言われたらどうする?
私、すごくパニックになるかもしれない。泣きじゃくるかもしれない。八つ当たりするかもしれない。引きこもりになるかもしれない。

お久しぶりです。
最近昔のドラマにハマっているのですが…。その一つ、「高校教師」っていうドラマをみていたんだけど…これまたすごい。うん。すごい。高校教師って、1、2、映画って3つあるんだけど。1もすごく衝撃的ででもどこかエロティックで、ロマンがあって。吸い込まれるように闇が深くて。記憶に刻まれるドラマなんだけど。
今日は2の話。

大まかなあらすじはこんな感じ。
男は難病にかかっていて、あとわずかの命。恋人とも別れ、もとの職場もやめ高校教師になった。自暴自棄になり、夜のゲームセンターで出会った美容師と名乗る女性と一夜を過ごすが、その女性は実は赴任先の生徒だった。
その生徒との不思議な関係。とあることをきっかけに、少女は男(=先生)ではなく、少女自身が難病にかかっており、先が長くないという勘違いを起こす。
男は彼女の勘違いを正すことなく、うそをつき続ける。罪悪感をもちながらも、自分の鏡のような彼女を慰めることで自分の心も安らいでいくような感覚から抜け出せなくなる。その「実験」の果てには何があるのか…

わずか11話のドラマ。この簡単なあらすじだけでも衝撃的でしょう。さすが野島伸司さん。2003年。私がまだ赤ん坊の時のドラマと考えると恐ろしい。
すごく暗くて、毎話、毎話重くて重くて考えさせられてしまう。
で、すごく思うの。こんな世界入りたくないけど、きっと自分もあなたも、皆その側面をもってこの日常の中にいる。
人間の本質は暗くてドロドロしていて、欲もあって決して明るくはない。
だから、その世界はなんとなく誰しもが共感できてしまうものだと思う。
むしろ心地よささえも感じてしまうかもしれない。
孟子さんには悪いけれど、私は性善説より性悪説のほうが濃厚なのではないかと思う。
だって、子どもって残酷よ。
私の小さい頃の友達はツリーハウスの中でトンボを切り刻んで、屈託のない笑顔で私に笑いかけた。
「料理、おまたせました!」
ってね。私も今思い出せば残酷だなぁと思うけれど、当時はその友達に付き合ってたのだから同罪なわけさ。
これを生まれた時から、綺麗さっぱり、一点の曇りもありませんなんて言われたら、もうそれこそ疑問しかない。

それでも、日々を重ねて、いろんな人と経験に出会って、いい意味で丸く。悪い意味で目立たなくなっていくんだろうと思う。
私が思うに、法律よりもモラルかな。道徳的なところで暗い、汚い側面を表に出さなくなってくる。それを大人と言うんでしょうな。

しかし、本質的に人間は欲まみれだし、ドロドロしている生き物。
ねぇ、読んでるあなたが実は1番理解できるんじゃない?胸に手を当てて考えてみてよ。
人間っていう毛皮を被った獣かもしれない。んー。なんとなく、嫌な気分だね。自分が獣ってみとめたくないもの。
もちろん人間になりたいし、毛皮だとしてもその毛皮を粗雑に扱うような人にはなりたくない。でもだからって、神様みたいな人にもなりたくないかもな、私。

いろんな人に今まで出会ってきた。
そりゃいろんな人がいるんだから、言っていることもその人それぞれ。
皆それなりのことを言う。
でも、私の心に訴えかける言葉をくれる人とそうではない人がいる。話の大枠が変わらなくてもなんだから、こりゃ不思議。

その違いは、「人間臭さ」。
人は皆、生きている。小さい頃は父がこんなこと言っていた。
「人間生きてりゃ、小便もすればくそもする」
汚いとかそんなことは今は問題ではない。
父のことはそれほど好きではないが、これは一理ある。極論言ってしまえば、そうなのだ。
だからこそ語れることがある。だからこそ、伝わる影響力をもつ。

なんだかだいぶ話がそれてしまったよう…。(いつものこと)
つまり、何が言いたいのかというと、本質的に人間は暗くてドロドロしていて、人間臭い。それでいいのではないだろうかってこと。
で、『高校教師』はそれをすごく面白い視点で表現している?のかも。側から見たら登場人物皆キチガイだよ(笑)
"側からみたら"ね。当事者になってる時はきっと私もわからない。

さぁ、何の話かわからなくなったところで今日はもう、おやすみなさい🌙




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