海鞘日記(2024.7.8)

万緑の雨音を聴く吾一人

傘すぼめ聴く万緑の雨音か

万緑の雨音聴かん濡れて行こう

万緑の雨音聴いて風邪を引く

半夏雨橋梁の下恋模様

久々の雨紫陽花の恋やつれ

この夏を君と較べむ青時雨

紫陽花の君はトコシエ句に詠めば

写真撮る為に紫陽花の機嫌取る

万緑の中に誤植を見つけたり

―ちょっとここからは脱線―

短冊に円安是正と書きつける

七夕に感慨もなき独り者

七夕や御縁はあるよと言われる日

バレンタイン御縁はあるよと言われる日

クリスマス御縁はあるよと言われる日

盂蘭盆会御縁はあるよと言われる日

年がら年中御縁はあるよと言われてる

孟春

七月の雨に打たれて病葉のはらりはらりと舞い落ちてゆく

青葉にも生老病死の相ありて隣り合わせの無常と永遠

七月の雨に大地の潤いて心のひびも癒やされてゆく

常盤木の少なき大地みちのくの短き夏よ儚き夏よ

英国の夏の景色は如何ならむシェイクスピアのソネット一八番

調べ良き歌を詠みたし大らかな歌を詠みたし万緑の雨

アントニーの演説煽動される民衆言葉の魔力恐ろし

英和辞書の誤植も愛し記事の文字「読んで読んで」と吾を呼びくる

サージョンの朗読の声高らかと頭に響く聞き流せない

とーりかーじいっぱい渡哲也さん演じる東郷broadside

カリュウ

蛇足のような蛇足でないようなカナヘビなのかも知れない。

甲子の日から癸亥の日まで60日間に海鞘（ほや）日記に書いた短歌・俳句の中からまともなものを別の記事にまとめたいと思います。

東日本大震災の前、私は本に囲まれて暮らしていました。
しかし、全部流されてしまいました。
街の図書館にもなかなか置いていない全集です。

その中に人類の知的遺産シリーズが全巻ありました。
ナーガールジュナや王陽明、カント、ラーマクリシュナなどの
伝記をちらりと読んだだけですが、今手元にあればどれだけ確度の高い文章を書けたであろうかとずっと思っています。

英語の勉強をするために辞書をよく読むようになってから、
学術的な文章に免疫がつきました。
今ならもっと面白く味わうことが出来ると思うのです。

今の目標はお金持ちになって本に囲まれたそれなりに広い家に住む事です。
ゲームも楽しいけれど、知識と教養を身に着けるために本を読むのはもっと楽しいと思うようになりました。

最近脳のシナプスがつながったのか、やけに昔読んだ本の事が思い出されます。読書量がもっと足りていればもっと想像力が豊かになったのではないかと悔やまれます。

なぜかbroadcastの項で英米のテレビ事情に興味を持ちBBCとかITVとかABCとか調べてしまいました。面白いのですが、単語の勉強がはかどらないです。
愚痴っぽくなりました。

穴でなくドーナッツの方を見て生きて行こう。