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教育とは、持って生まれた役割を引き出していくこと 〜2023.1.29 Healing Space vol.64 T-UPより 後編 関本初子さんとの対談〜

今回のT-UPでは、
シャーンティ・ローカ・ジャパンのコンセプトをお話ししたあと、保育・子育て支援のプロフェッショナルである関本初子さん(以下、初)から代表の西宮さやか(以下、さ)がお話を伺いました。
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関本初子さん
西宮さやか

:初子さんと私が今どんな繋がりを持っているかというと、「まめっこビジョンアカデミー」という学童アフタースクールをオープンする準備をしているんですね。前進の6名ほどの学童をもっと広く一般に開いていこうとしているところです。

その中で私がヨガのリードをして、初子さんが子育て相談をするという会も開いています。

初子さんと交流することも増えて、いろんな体験を共にしていて、その辺りの本質のところというか、皆さんと「本当の自分との出会い」についてお話を伺いたいと思っています。

今の動きの中で、初子さんからは、ママさん、お子さんのことがどのように見えていますか。

教育とは、持って生まれた役割を引き出していくこと

:私は教育・保育は、何かを教えることだとは思っていないんです。

人がこの世に生まれてくるというのは、その子たち、その人たちには役目がある、役割があると思っていて。

その持っている個性というのをどうやったら引き出していけるか、というのが教育だと思っています。

こんなことを学んだからわかるようになった、ということではなくて、

もともと持っているものをその刺激を改めて受けることで、今まで持ってきているもの、

おそらく先ほどの話で言う魂に書き込まれている、その人が積み重ねてきたプログラムが、ムクムクムクっと湧き上がって目覚めてくるという感じですかね。

幼いうちってそれを発揮するのは難しいとは思うのですが、その子がその子らしい生き方をしていくことで、

あまりこう、周りが邪魔をしないことで(笑)それが純粋に発揮できるんじゃないかと思っているので、

先ほど話もあった、持っている魂に書かれたプログラムを大事にしたいなと思っています。

初子さん制作Instagramリール動画より

:ひとりひとりの内側にあるもの、ですね。

今、ママさん達と交流し、子育て相談を受けていて、どんな感じがしていますか?

:ママ達も一緒ですよね。
ひとりひとり、プログラムを持っている。

ただ(アドラー心理学でいう)ライフスタイルと言って、その人がどんなふうに生きていくか(生きるやり方を身につけているか)というのを見ていくと、

どうしても自分が親に教えてもらったやり方とか、または親にされたやり方が染み付いていると感じていて。

特に10歳までに受けた教育、家族の環境、兄弟との関係によって身につけているものがたくさんあるなと思います。

本来お母さんたちが持っているキラキラしたものや、純粋な「こんなことしたいな」「あんなことしたいな」という思いよりも、

受けた教育によって、
「(母親として)こんなふうに振る舞わなければならない」

「(お子さんが)たくさん習い事をすることで、将来苦労しないようにしてあげたい」

ということで頭がいっぱいになっているな、そういうお母さんに出会うことがあるな、という感じですね。

:そうですね。
「こうあるべき」というのはきっと、魂に貼り付けられたレッテルや観念のような感じですよね。

初子さんとのヨガ&子育て相談では、まずはヨーガで呼吸と身体を感じていって緊張を緩めていくと、その後のお茶を飲みながらの相談タイムでママたちからい〜っぱい言葉が出てきて。

アウトプットした後に、初子さんからのアドバイスを受け取って。

帰ってから実践するのがママさんたちとても早くて。

その日に実践して「子どもが変わりました!」というご報告をたくさんいただけてますね。

きっとさっきの図のようなことが起きているのかな、ということが感じられますよね。

レッテルや観念が取り払われると本当の自分と繋がり生き生きする

:そうですよね。

きっとお母さんたちも「本来だったらこんなふうに育ちたかったなあ」とか、「子どもの時代にこんなことをしたかったなあ」という思いが、掘り下げていくといっぱい見えてくる方もいるんじゃないかな、と思います。

:そうですね。ママたち、パパたちが輝くお手伝いもしたいですね。

:はい。
子育ては、自分の育て直しのチャンスでもあって、それがあって初めて、子どもも育っていくと思うんです。

子どものことで相談を受けるのですけれど、お話をしていくと、どうやらご本人のテーマだったみたい、と気付くということも多くあります。

お母さんが変わったり、お父さんが変わったりすることで、子どもが生きやすくなるということをたくさん見てきています。

:そうなんですね。

初子さんの子育て相談に立ち会ってきて思うのは、初子さんて、ニコニコ優しいんですけれど、ただ聴くでなく、

ちゃんとポイントを伝えてくれて、変化するきっかけを与えてくれる子育て相談だなあと思うんです。

ママ同士だと「うちもそうなのよー」と一瞬、気持ちが楽になるんだけど、ただの愚痴の言い合いで発展性がない、という話を聞いたこともあります。

そのママは「初子先生から少しアドバイスをもらうだけで全然変わるんだ」という話もしてくれていました。

「相談」とは行動に変化が起きること

:保育の分野だけでなく、人材教育に携わった経験も20年ほどあって。

実は大人の教育にも携わってきたんですよね。

その頃からたくさんの人とお話しする機会があって。

その時の師匠であり上司が、

「その人と話したことによって
 その人に変化が起きて、
 新しく行動を起こすことがないとしたら
 30分、1時間話したところで何の意味もない」

と教えてくれたんです。

ですから、

「常に、その人に行動の違いが起きる」ということ

違いを起こそう起こそうと思っているわけではないのですが、やはり、それが相談の基本だと思っています。

:まさに、アドラーが言うところの、勇気づけの「勇気」とは、「困難を克服する活力」である、という話そのものですね。

:今、話していて、よみがえってくる感覚があります(笑)。

:なるほど〜。素晴らしいですね。ありがとうございます。

Healing Spaceのコンセプトに「安心」と「勇気」があるのですが、自分の内側とつながる「安心」と繋がった後、一歩を踏み出す「勇気」というところは、勇気づけの言葉がけというのが、とても大切なんだということを感じました。

ファミリーまで含めて幸せになるお手伝いを


:初子さんの今後の展望をお聞かせください。

:今携わっている「まめっこビジョンアカデミー」という学童アフタースクールは、子どもの居場所というだけでなく、子どもたちが自分自身を深めていけるような場所にしていきたいし、

お母さん、お父さんや、ファミリーにおじいちゃん、おばあちゃんがいるなら、その方まで含めて、家族が幸せになっていけるような、そんなお手伝いができたらと思っています。

どんな環境で子どもが育つか。
どんな雰囲気の中で、ライフスタイルが確立される10歳までを生きるか。

そのことが、子どもの将来に大きく影響しているなと感じるので、そこも含めてサポートできるアフタースクールになったらいいなと思っています。

さらに、子どものない方や、まだ若い方、子育てを終えられた方にも、ボランティアでたくさん入っていただこうと思っているので、

「自分も育て直しをしたいわ!」という方や培ってきたことで貢献をしたいなという方に、関わってもらえたらいいですよね。

:多くの人が関わって、子どもたちの成長をサポートしていけそうですね。これからがますます楽しみです。

今日は貴重なお話をありがとうございました。

:ありがとうございました。

:このHealing Spaceでは、ご自分の内側にある安心と、明日への一歩を踏み出す勇気に繋がっていける場にしたいと思っています。
今日はそのモデルのような関本初子さんにお話を伺いました。

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(文責:西宮さやか / 代表)

現在、「ヨーガ・音楽・アートで自分を見つめ癒していく Healing Space」というプログラムを毎月第四日曜日16:30〜18:30にオンライン(zoom)で開催しています。
数ヶ月に一回のペースで、会場での開催も行っています。

T-UPでコンセプトをわかちあい、呼吸を感じながらヨーガをし、
音楽や絵画をじっくり味わっていきます。

その時間の中で、自分の内側に、すこーし空間を作っていく。
ほーっと、ひと息ついて、心が落ち着くところに落ち着いていくのを眺めていく。

そして、その日、その時のありのままをわかちあい、受け取りあっていく。

ご自分のための静かなひとときはいかがでしょうか。
どうぞお気軽にご参加ください。

ヨーガ・音楽・アートで自分を見つめ、癒していく Healing Space 
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