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10年間、同人の世界に住んで思ったこと


絵のリハビリもうすぐ2年生のSHARPです。
いろいろとあり一度絵が描けなくなったものの、推しに出会えて一からのスタートをきったひよこです。

今回は自分の作業や絵の特訓から離れて最近の同人誌について思ったことをはなします。


初めてちゃんとした同人誌を出したのはデュラララでのこと。
当時からデジ絵は主流でしたが私は全てアナログで原稿をしておりました。お金がなくてパソコン持ってなかったんですね確か。
で、当時は画材屋に売ってるスクリーントーンを買ってそれを切って原稿用紙に貼り付けるといった作り方で本を作りました。
初めて作った本は知人との合同でオフセット本。
表紙は原稿用紙2枚を使った2色印刷。(色ごとに原稿用紙=版を分けた印刷方法)
本文のセリフは知人に文字を打ってもらいそれを紙出力して原稿用紙に貼っていくというとっても原始的な方法で作った、ハンドメイド感あふれる本でした。

今では私もデジタルで漫画を描くようになり、原稿用紙や付ペンを触るのは年に数回程度。それでもアナログの線やインクや描きごこちが好きなので、とっておきの絵を描こうと思った時はアナログで描きます。

そうやって同人活動をしてその間出した本は数冊ですがどの本も死に物狂いで楽しみながら作った記憶があります。

最近は同人誌の作り方やサークル参加等のノウハウ系ツイートをよく見かけます。
知識として取り入れておくにはとっても役立つしありがたい情報だとは思います。

けれど念頭に入れておきたいのは「まずは楽しむこと」だと思います。

同人誌の作り方ツイートの内容を見ていると、それは素人に求めるレベルのものか?という内容もちらほら見かけます。
最低限、本を作る上での入稿方法やページの設定方法などは素人向けでとても助かるとおもいます。
ですが、表紙のデザイン、フォント、文字組みなんかまで完璧にしなきゃいけないものなのか…?とたまーにそう思わせるツイートも見かけます。

たしかに見やすさは大事だけど、それはまずこれから同人誌を作ろう!という人たちにとってハードルを上げているようにも感じます。
かと言って、やっぱりお金を払って本を作るとなるとちゃんとした物が作りたいって人には役立つ情報でもあり…

けれどあまり読み手を意識しすぎないでほしいという気持ちもあります。
まずは自分が楽しんで好きなストーリーを描いてほしい。
同人誌はあくまでも趣味。まずは楽しむことが重要だと思います。

上記の内容とは少し逸れますが「同人誌でセリフの読みにくさがあるともったいないなーという感想をなげてる人を見かけましたが、作った人はもしかしたらそこまで気にしてないのかもしれない。
だってこれは大衆向け商業誌ではなく自分のための趣味の同人誌だから。

相手がプロを目指して、改善点をもとめてる人ならそういった校正をしてもいいと思う。でも楽しんで満足してる人に「こここうした方がいいよ」という校正はなんだかもやっとします。
そして私も校正ポリスをしていたかもしれません。気をつけよう…

ちなみに私は漫画に関しては自己満の趣味なので校正はいらないです。
入稿時にあぶない点だけ教えてくれたら助かります。仕事で入稿へのトラウマを植え付けられたので…


と、ここ最近の同人事情を見て感じたことをつらつら書きました。

とりあえず楽しんでほしい。同人は楽しい。楽しいんだ。クオリティーは高くなくていい。なんならちゃんと本という形にした、それだけでクオリティーが高いんです。
でもプロを目指す人は是非いろんなツイートを参考にして頑張ってください。

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