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大学生の4年間、大学職員としての4年間

3月18日。
自分が新卒から入社し大学職員として勤めた大学の
卒業式。
今回は自分にとって"2つの意味(卒業)"をなしていました。

やり切ったと心から言い切れる
この節目に新卒としての4年間を振り返り、
今感じたことを思うがままに記していこうと思います。

1.大学生であった自分が、大学生に教える立場に

2018年3月に私自身の大学生活も終わりを迎えました。一息つく暇もなく、大学職員としての生活がスタート。
他友人は4月入社式からのスタート。
羨ましさを持っていたことを今も覚えています。

大学職員と言っても、自分が入社した学校法人では
"キャンパスアドバイザー"(略:ca)としての役割を担いました。

4年生大学には珍しくクラス制を導入し、高校の担任の様にクラスを持ち、学生生活のサポート、成長支援、就活支援などを行います。

最初に受け持った学生は大学1年生。
年齢としては4歳差、ですが4歳差の間にある
"新入生"と"新入職員"には大きな違いとプレッシャーを感じました

学生の姿は自分の"写し鏡"
だからこそ、しっかりしなきゃ。
頼られる存在にならなきゃと自分を意識的にも
無意識的にも追い込み、追い込まれていた気がします。

2.卒業:簡単ではない、けど最高だったキャンパスアドバイザーとしての4年間

一つ目の卒業。
それはキャンパスアドバイザーからの卒業。

先程もお伝えした様な特殊な職業。
4年間で300人程度の学生を受け持つ中で、人と対峙すること、働くことの難しさを痛感してきました。

最初受け持った学生に"授業がつまらない"と言われて号泣。そしてクラス教室に行くことが怖くなり逃げかけたこと。

学内行事の文化祭において、クラス委員学生と衝突を繰り返し、クラス崩壊しかけたこと。

受け持った学生の留年、休学、退学。

言い出したら数え切れないほどの難しさを経験してきました。自分の行動に後悔しながら、我武者羅に行動し、また失敗して。4年間で上手く行ったことの方が少ないと思います。

そんな4年間ではあったが、学生一人一人と対峙する中で自分が常に意識をしていたことは

学生自身が声に出せない、言葉にならない
感情に寄り添い、聞くこと。
そして、聞いたものをととに学生の成長角度を1度でも上げること。

このように思えたことも学生のおかげ。
向き合ったからこそ、
少しでも心を開いてくれる姿。頼ってくれる姿。
話せてよかったと嬉しそうに帰宅する姿。

その一瞬、一瞬の姿が自分のやりがいでした。そんな姿を見ることが本当に楽しかった。嬉しかった。

学生と関わる中で"本当の"自分らしさを知ることができたと胸を張って言えます。実際、ストレングスファインダーでも1位は"個別化"、自他ともに一人ひとりを見て答えていくことが好きであることを実感しています。

そんな学生に教えてもらいながら、学生とともに育った4年間でした。そんなキャンパスアドバイザーから私は卒業をします。

3.卒業:第二の母校で過ごした4年間

二つ目の卒業。
それは現在の職場(都内大学)からの卒業。

新卒からの4年間、1社会人として、1大人として育てていただきました。
決して仕事ができる人間ではなく、手帳にスケジュールを落とすことすらできない。資料作成しても誤字脱字をしている。議事録のフォントを"ほにゃ字"で入力する。
思い返しても恥ずかしく、仕事ができる人だと思ったことは一度もないです。

けど、できない自分でいるのも嫌だった。
だから土日で事前に資料を作っておいて自分がキャパオーバーしないで、タスクを回せるようにしたり、寝ずにレッドブルを流し込んで仕事を家でしていたりもしていた。

とても効率が悪い働き方ではあります。けど、これがその時できた自分の精一杯の背伸びだったのかなと思います。

そして"人"に恵まれた。特に2人の自分のサポーターには頭が上がらないほど感謝しかない。
いつも自分を前から引っ張り、時には隣を歩き続けてくれる先輩。
いつも自分の行動を信じ、後ろから優しく背中を押してくれる先輩。
この2人がいなければ、本気で"仕事"が楽しいものであると思えなかったと思う。今ではこの仕事を天職であり、仕事というより自分の人生のやりがいとまで感じている。そのように思わせてくださった2人に感謝しても尽くせない。ありがとうございました。

2人の先輩もそうですが、頼もしい同期・後輩の存在も大きかった。
考え方が似ているところもあり、負けたくない!なんて思うこともあるが、
尊敬できるし、憧れた人たちでもある。
"自分のやりたいを言葉にすること"を臆さない姿はかっこいいし、さらけ出していいんだ! 伝えていいんだ!と本気で思わせてくれた。

同期は同じ時期に入社し、同じ時期に卒業。
これからもお互い別々の道でやりたいことをやっていこう。

後輩たち、まだまだ脆いところはあるけど、自分の足で歩き出している姿・駆け回る姿を見て、こんな心強いことはないなと思う。

今、このように思えているが2年目春には一度、本気で辞めようか悩みました。
ファーストキャリアとして大学職員を選択したことを後悔したことはないが、自分に対して不安になりました。
目に見えたスキルが身についていないことに対する焦りしかなかった。

営業をした方がよいのかな?ITリテラシーを上げないと…この仕事の価値は自分のキャリアに対して価値があるのかなとも思っていました。

4年間やり通した今、その時を振り返ると
人や環境のせいにして小手先のことしか考えていなかったなと思います。
スキルや役職といったことに固執をして、働く目的を見失っていた時期でもあります。

だからこそ、その時に言われた"枝や綺麗な花も、幹がないと折れて・枯れてしまう"という言葉は今も大切であり、この教えを忘れない。

"自分らしく働く"ことを教わった第2の母校から私は卒業をします。

4.次の挑戦へ

2つの卒業を書き終えた今、次の挑戦へ動き出し始めました。

今度は"短期大学"

学校の組織体系や設立背景が全く異なる地ではあるが、
自分らしく働くことの楽しさを知った今、これまでの4年間を活かして新たなステージに踏み出していこうと思います。


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