いつだってそこで、影は伸びている

いつだってそこにいた。

桜が舞う春も、眩しい太陽が照りつける夏も、木漏れ日がさす秋も、白い息とともに凍える冬も、いつだってそこにいた。いつだって人生の一部で、君はそこで、懐かしかった。

アイドリッシュセブンはいつだって、私たちの”欲しいアイドル”でいてくれた。だけどアイドルだってひとりの人間で、期待や、願望や、拗れた愛の重さで壊れて欲しくないという気持ちも確かだ。じゃあ、どうすればいいんだろう。私たちはアイドルと共に生きたくて、アイドルに普通じゃ掴めない眩しさを自分の代わりに掴んで欲しくて、一緒に掴んだ仲間のたちと、心の底から笑ってほしい。アイドルのファンになるのは、かつての憧れを、アイドルに委託しているものたちだ。

手の届くところにいてほしい。一番高いところで、輝いてほしい。望むステージで、笑ってほしい。ファンは応援する対価として、色んなことを望む。けれどそれらの望みはばらばらだ。アイドルという人間に定義付けはできなくて、ひとつの正しい最適解はきっとない。だからこそ、色んな形のアイドルがいて、ファンは自分が欲しい、理想に近いアイドルに着いて行く。もちろん、自分が一目で惹かれてしまったアイドルが自分の「理想」になっていくことだってあるだろう。

アイドリッシュセブンの表も裏も、全て見てきた。マネージャーから、ファンになった。アイドリッシュセブンと生きることは私にとっての当たり前になって、人生の代名詞になった。

眩しい、とっても眩しい。アイドルに願う”永遠”の気持ちを、彼らは一度だって否定しない。何でもない日も、ずっとそこにいてくれる。そんなアイドルは、私の心の根底で、私を支えてくれている。

ねえ、アイドリッシュセブン。みんなが、この先どんな道を辿ったっていい。どんな選択を選んだっていい。信じる君が決めた道なら、どんな選択だって愛おしい。

きっと、君以上のアイドルには、もう出会えない。

「永遠」のない世界で、「永遠」を笑って願うこと。そこに絶え間なく、永遠という名の愛を注ぐこと。「アイドル」としてのひとつの究極を知ってしまった今、もう後戻りはできないのだ。

アイドリッシュセブンが描くその夢を、ずっと追わせて。永遠のその先へどうか、連れていって。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?